今後を考えて

普通”接客業”と言えば
「愛想良く」「お客様の言葉を聞いて」「おもてなしの気持ちで」「ご要望には丁寧に」。
余裕をもって焦らず対応出来る体勢があれば、お客様もゆったりした気分になられてクレームには繋がらない。これはサービス業では目指すところでしょう。
(相応の費用が発生するサービスを提供する世界の話でもありますが)

こう書いてみて、では電池交換メンテナンスのサイト受付は?
どれもクリアしておりません。
「事務的なメール」「敬語・礼儀に欠ける文面」「お客様の要望にまで手が回らない」「おもてなしどころか、作業をこなすことに目一杯」「面倒なご要望には応えない」
言い換えればクレームを呼び込む体勢になっているとも言えるな・・・と実感。

今月いっぱい休業としており、ようやくユックリした時間が取れるようになった今
ユックリと振り返る事が出来るようになり考えておりました。

今の時代薄利多売・格安・セルフ等々。おもてなしには欠けるサービスが受け入れられる時代ですが、おもてなし感が不要ではありません。

で、当店では対策は可能か?クレームに繋がらない余裕を持って作業できるペースは?
「2日で1本の電池交換メンテナンス」くらいのペースになるでしょう。
丁度、休業中の今のようなペースで仕事が出来れば満足度が上げられるかも知れません。
月に十数人の電池交換メンテナンスでは食べていけない。

かといって写真撮影並びにページとしての編集は無し。
これでは普通の時計屋で時計の内容はブラック・ボックス。

この「時計の洗浄という行為の特殊性・リスク」また需要を考えれば
始める前から無理な事は想像にたやすく無駄な行為。でも

サイト受付を始めた原点を考えれば、その特殊性をご理解頂ける方のみ対応が出来れば。
何人もの人件費を出す必要も無し。一人食べて行くくらいなら。
電池交換メンテナンスで行けるか?。そう考えて始めた受付です。
Web独特の体勢「詳しくはWebで!」。これを最大限に活かす事が出来れば。
(写真とWeb解説)があればクレーム対策も可能であると考えたもので。

あとは学歴や礼儀も備わっていない私が通用するのか。
そこは接客業の経験と、心意気と熱意を伝える事が出来れば。
自分に頼れるところは、そこだけ。食べていくためにはやるしか無い!と
そしてサイト開設から10年目を迎えられた事は、ここまでは通用してきた証で。
特殊な態勢をご理解頂ける方達に支えらたからこその実績でもあります。

それが、この10年という時間を経て、ご利用される世代が変わりつつあり。
※「今までは普通の古い時計は、オールド・クォーツの域に」
※「特殊性は、そこを考慮して上手く再生させてくれる店??という理解に」
※「接客体勢も”今時、私の様な対応をする店は無いだろうという感覚”」
※「ネット通販等サービス対応の向上」
などと変化してきているにもかかわらず、私個人は10年前と同じ。

普通の企業なら「君の感性はネット初期の時代に受けただけでもう時代は変わった」と
古い私などはは若い人に置き換えられ、サービスの質を保ち時代に即した
態勢に変化させる術があります。
私の場合は、誰も相談者を持たない一匹オオカミならぬ”井の中の蛙”。

その条件の中で生き残る道を考える訳ですが。
もう50も半ばになるとパソコンさえが長時間になると年齢的にキツくなっており。
常に時計を触っていても将来が無い事が分かっているのでアンテナは巡らせているものの
自分で終わる仕事でもあるし「チャレンジまでしなくても」と言う甘え。

兎に角は「当面はこのまま、電池交換メンテナンスで行くしか無く」
4月一杯休んで充電したら動き出す覚悟ではあります。
それにつれ「継続していく条件」を考えてみますと。
パソコンを触る時間を如何に減らすか?如何にクレームを減らしてテンションを保つか?
それが長く営業を続ける方法になってきました。

これを実現したら食べて行けないのですがクリアするしかありません。

救いは、これで介護する人も無くなり自分の仕事に専念できる事。
よって在宅時間が増えますから店の売上ロスが減り、ネット売上への依存が軽減。
時間にも余裕が出来てお客様対応の時間も増える事でクレームも減る。

明るい展望への期待というだけで回復策は何もありません。

でも、ここからの人生、無病息災が最高の贅沢でもあり仕事が出来る条件。
一病息災+介護経験がもたらした恩恵と言っても過言では無いでしょう。
出来る事しか出来ない訳で、自分を変えるなど考えず黙々とパソコンを叩きますか!