同意確認

昨日から申込フォームが新しくなっております。
必要事項を入力して「送信」をクリックすると上記の「同意確認」が表示されます。
「洗浄コース」の危険性をお知らせした警告となります。

2年くらい前から、これを設置したかったのです。
でも忙しくて、(仕事では無く介護ですが)文面や表示方法など考える暇も無く。
3月・4月は、送った人の残務整理に負われて長期の営業休止にもなりました。
その忙しさも、5月になってやっと一区切りがつき。
念願の”同意確認表示の内容”を考える時間が取れました。

これを読むと「そんなにクレームが多いのか?」
そう思われる方が居ても不思議ではありません。
ところが現実、クレームなど殆どありません。
では何故、わざわざ大袈裟な警告文を表示するのか?わざわざ
注文を減らす様な行為をするのか?、そう思われるでしょう。

それは良く言われる「ほんの一部の方の為の」という対策です。
「一部の方とは、時計について詳しくない方」ですが
今や殆どのご依頼される方かも知れません。
「電池交換&洗浄3.100円コース」といっても年間の売上にしたら
一般サラリーマンの方の平均年収には到底、及ばない金額です。
洗浄して写真撮影をして編集してアップをする。
手間だけで言えば一件あたり5.000円では全く足りない作業です。
そこまで手間を掛けている都合、自分がこなせる数は決まっており。
その程度の売上のなかで、やりくりしている状況です。

一部の方といえども、月に一度くらいの割で 「1万円〜5万円」くらいの
実費が発生する要望に応えている訳にもいかず、表示する事にしました。

わたしら個人商にとって「ロスは計算のウチ」というような額ではありません。

さて「今クレームは殆ど無いと、書かれていたのでは?」そう思われて当然です。
実費が発生する事を要求される方。実はクレームの積もりが無い訳です。

つまりお客様の発想として
「私は、訴えるとか。誠意を見せろ何て言う悪人ではありません。
 ただ使える様に戻して頂ければOKです。」と。
または壊れた場合は「その箇所のみ部品交換で問題ありません」と。
まるで”お気遣い無く!って雰囲気ですが。
それが故に、対応出来ないと分かると、クレーマーに転じる方が多いのは仕方が無い。
どうも自動車・家屋などと同じように扱われております様で。

「使える様に・部品のみ」と言えど修理センターさんに依頼して対応出来る事は僅か。
お客様の要望に、応えるとすれば「”一般客”としてメーカーへ修理依頼」
時計メーカー品で無ければ「同じ時計をネットで探して購入する」。
いずれも数千円で済むような話ではありません。
いえ「数万円掛けても、解決出来るか?さえ分かりません。」

つまりは「お客様に諦めて頂く」「はじめから断る」
どちらか、二択になるのが「電池交換メンテナンス」となります。
こういう事を書いていて思うことは、電池交換という行為は時代の流れから
結果的に”無理がある行為になったものだと”。
つまりは継続することに無理があると感じるこの頃です。
「不寛容の時代」ですから、それに対応していく必要があります。