やる気

本日、25年振りに「広島カープ」が優勝致しました。
一つの目標に向かって全員で、一丸となって立ち向かう。
それは一人一人が自分の仕事に徹することでもあります。
プロ集団が作り上げたものには素晴らしいモノがあり感動を呼びます。

私はずっと個人営業として生きて来ましたがこの歳になって「何が出来たのか?」
そう問いかける事が良く有ります。何も無い訳ですが、それが一般人と言う事です。
その道で食っていると言う意味では、プロには違いないですが決して一流では無く。
今やアマチュアレベルとなっております。若いトップアマに負けている感じですね。

この数年、お寺や自治会の役員をしておりイベントの度に
机を並べたり片付けたりする作業を良く手伝おります。
膨大な数の机や椅子が見る見る片付いていく様は、爽快であると共に。
人が集まれば、これだけの事が簡単にできるんだという感覚。

私、両親が亡くなったあとの片付けや、店の片付けを。
僅かな作業なのに何日も掛けて頑張っても、片付かず辟易としたものです。
そいう生活を送って来ただけに余計に感じる事でもあります。

私が出来た事と言えば、このサイトを自分で作って運営できた事くらいです。
歳とともに自分と言う物が見えてくると、人を統率する能力が無い事に気づきます。
健康に自信が無ければ余計に。ならば商売を大きくしようなどは考えず。
「個人として生きるしか無い」というかそれが自分に取って楽で有り。
居心地が良かったのだと今になって思おります。

12年前にサイトでも書いた「オークション話」。あの頃は元気も無くお金も無く。
老いゆく両親を抱えていても明るかった・燃えておりました。
それからサイトの運営も順調になってきた時も同じ”駆ける”気持ちが懐かしく。
両親どちらかが施設に入れば?。いくら稼いでも追いつかないという恐怖。
その時は開き直るしか無い訳ですが。

あれから12年が経過し。両親は亡く、今年は叔父さんも見送りました。
もう送る人も無くなり同時に、燃える気持ちも消え去りました。
駆けたい衝動も沸いて来ず。

でも日々、平穏な日々の中で充実した老人の様な生活を送っております。
お酒も止めると、身体が楽ですから空気が澄んで見えます。
身軽になった感じで、かく汗も心地よい。
健康面では不安も無くなり、仕事にも集中できる環境が整いました。
ですが、駆ける気持ちが沸いてこない。
軽い「燃え尽き症候群」なのかも知れません。

時計に関わっていている今、完全に頭打ち状態です。
昔から自分で言っている「武具・甲冑」(使っている人が減った物)を
扱っているのだから仕方が無いでしょう。
そう考えたら何か気が楽になりました。焦っても仕方がありません。
そういう時期が長く続くほど人生は甘くは無いでしょう。
それまでの間、当面はユックリと過ごすしか無い。