酸化銀電池の液漏れ

サイトでは「酸化銀電池の液漏れ」は何度か紹介しておりますが。
最近になって見始めた方は記事の存在もご存じでは無いようですから紹介です。

本日、到着のLONGINESの薄型クォーツ。何でも15年タンスの中に仕舞い込んだママであった腕時計が出て来たと言う事でお預かり。
電池だけでは無く、周辺が一体になって粉をまぶした感じです。
15年となるとこうなりますか。

液漏れになったのは経年だけでは無く、ある程度時計内部に湿気が溜まった状態で保管したがために液漏れしやすい状態になっていた様です。

電池格納部の電池をサイドから固定する金具。この錆は液漏れによるものでは無いです。
この角度で見れば液漏れの粉が歯車にまで浸透している事が分かります。

また巻芯の周辺にも竜頭から伝わった水滴が錆び。
使用することの揺れで巻芯から左右に錆びた粉が散っております。

さすがに、ここまで液漏れすると分解修理では無く「ムーブメント交換」ですか。