4月・5月の景気

4月・5月とかなり消費が低迷いたしました。
零細な小売業にとっては近年、不景気ながらも「何とか食べては行けている」という
収支がギリギリの個人商って結構多いと思おります。
それが後継者不足に拍車を掛けている訳ですが。

それが「4月・5月はトドメを刺された」と感じたのは私だけでしょうか?
自営の方や店に来店される接客業の方の話を聞いていると
ヒシヒシと伝わってくるものがありました。

想像するところ「ゴールデンウィークへの出費の備え」「北朝鮮による有事」
などによる消費の低迷というか、世間の動きが止まった感じでした。
そして「ゴールデンウィークで出費後の節約」「北朝鮮による有事の延期」
「増税品の買いだめの影響」「年度変わ」などが重なり。
消費の低迷どころか、背筋が凍った人も多かったかと。

もちろん私もその一人ですが4月・5月は蓄えを切り崩しての生活でした。
言い換えると実店舗もネット受付も消費ムードには無く、
時間をもてあそび開き直るしか無かった感じで過ごしておりました。
兎に角、出費は控えて温和しく過ごすしか無く。

それより最低固定経費が高いところは大変だったと思おります。
「家賃・人件費・高額の光熱費・金融機関への返済」等が高いところは。
「閉店・廃業への決断を下すに至った」。そういうところも何件か耳にしました。
”傷口が大きくならないうちに”そう考えるのは自然な成り行き。

このサイトを作った頃にも紹介した個人的な話しで「オークションの話し」
2000年の出来事ですが、平成12年に当時の私のお店であったスーパーのテナントを
閉店・撤退することを決定しました。
それがオークションのお陰で6年伸ばせた経験談ですが。
その時のトラウマが蘇る様な感じで背筋が凍りました。

幸い今は「持ち家(家賃無し)・人件費無し(個人の消費のみ)・銀行返済は無し」と
”固定経費が最低状態”にあり、最悪の決断をすることもなく済みましたが。
それでも、もう三ヶ月もあの状態が続けば・・・・そう思うとぞっとします。
6月になってようやくペースが戻って来ましたが
まだまだ元に戻るにはまだ時間が掛かるでしょう。

あの17年前のテナントを撤退するに至った経験を活かし
いざという時の為に商売や個人消費を縮小して来た事が、今に活かされた感じです。
あとは行けるところまで為すがままですか。