理解を求めるには無理がある

以前に、ソーラー・ウォッチの電池交換について書いた事があります。
2015年の話しですが、想像通り「キャパシタ交換」の需要はありません。
今は実質上「キャパシタ交換は受付不可」となっております。

車のように道具としての認知は低い”腕時計”ですから一般的な認識は
※ 普通のクォーツもソーラーも電池交換の値段に大差は無い。
※ 電池交換だけすれば正確に動き続ける。
※ 当然、何処でも交換して貰える。

この辺りが一般的な認識でしょう。

先日も10年以上が経過したEcoDriveの「電池交換&洗浄3.100円コース」のご依頼が
ありました。もう何度目かのリピータ様ですから、事情はお察し頂いていると早合点し。
電池交換は無理なので「洗浄だけで発送」いたしました。しかし
電池交換は無しで洗浄だけで3.000円は、後悔しているという内容でした。

お申し込み時に確認しておけば良かったのですが。
リピータ様ですしご存じだろうと。かといってご依頼の度に
「ご存じとは思われますが?」と念をおすと話しが複雑に解釈され
簡単に対応出来ものまでキャンセルに繋がります。そして注意喚起する事項は
「他にも山ほどあります」。今回のご意見をお聞きして
5回以上お預かりのリピータ様でも、たまたま問題無い腕時計ばかりのご依頼の方は
「何でもOKと思われても仕方が無い」という事。
以前に「たまたま、その時計が」という話しも書きましたが。
もう電池交換は、その時のやり取り次第の「運任せ」みたいな仕事になっております。

こうなると、危険があるものは、こちらの判断で「お断りしてあげる」のが親切か。
そのくらいはご理解頂けるか?」はもう通らないのかも知れません。

本日もニュースで「宮城県のPR映像(壇蜜さん)」の事が取り上げられており。
映像を作った関係者は「これくらいなら問題無いだろう」という発想でしょう。
最近、政治家の年輩の方々で失言等も多々ありますが
「今の時代、こういう事は通らない」というモラル・ハザードが変化している。
その事に年長者になるほど鈍感になり、仕事に熱心な人ほど気にしません。

今回のキャパシタの件、「またの機会は宜しくお願いいたします。」のお言葉もあり
決してクレームで、ない事はわかりますが。
こういう事がある度に私が受けている電池交換メンテナンスは大丈夫か。

もしや今の時代”もう通らない受付をしている”。その認識が足りないのか?
とんでもない事をしているのかも知れない?。という考えと。

それなら今、店でも「電池交換の受付のたびに危険を感じているか」といえば、それは無い。でもネットでのお預かりは殆どが「ご理解が無ければ受付不可」とうものばかりです。

ただ一般的には「ご理解頂く方に無理が有る仕事なっている」と事で間違いは無いでしょう。