腕時計の修理の質問集/これがガラスの外れる前兆です。

これがガラスの外れる前兆です/2004年7月(記述)

腕時計のガラスが外れるときは必ず前兆であるサインが出ます。
接着剤が「糸状」になってが剥がれるといった症状は、ガラスが外れる寸前。
その前の症状は写真の様にガラスとケースの隙間が「黄色く」なってきます。

こうなるとすでに乾燥(硬化)が始まって。
ガラスとケースの隙間からの防水性にも影響が出て来ます。

これなどは比較的、分かりにくいのですが。
私などは見慣れているので分かるものなのです。
これもおやっ!?と思って写真のようにセロハンテープを貼って引いてみると。

簡単にガラスが外れました。
写真・右が、ガラスを外した状態の接着面ですが微かに黄色くなっている事が分かります。

写真の対角線上の角を見れば、黄色っぽいどころか。接着剤が残っておりません。

 

これは「オリエント」のマリークレールですが。見ただけで分かります。

これもムーブを取り出して見ると。このようになっております。お客様に説明して目の前で。

ガラスにセロハンテープを貼ってめくると外れない!
この状態に成っても外れない物もあるのです。
それを見た、お客さまは。¬_¬)「へぇ〜、外れないじゃないの?」と疑われてしまって。

結局「そのゴミだけ取ってくれれば良いです」と。
この状態で持って帰られました。
知らないぞぉ〜。実際に外れてしまったガラスの状態は次で。
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