お先にどうも

「2005年12月20日」

先日。電池交換に70代後半のお爺さんが腕時計の電池交換にやって来ます。裏蓋を見た瞬間に経験からこれは”固い!”と分かります。

「あの〜、申し訳ござおりませんが、これ裏蓋が、かなり固いタイプでして、ちょっとお時間頂けますか」

「へぇ〜、そんなん見ただけで分かるんやなぁ。さすがやな」

「ハイ、私の様な超ベテランになりますと、経験から見れば直ぐに分かります」

「ほぉ〜、超ベテランが直ぐに出来ないの?」(;^_^A

「えっ?はぁ、そのベテランでも難しいタイプと言う事で・・」

「まぁ、ええわ。でも急ぐからな・・・15分くらいで出来るか?」

「はい、それくらい頂けましたら充分です」

と、言ってるところへ50代と思われる主婦の方がやって来ます。

「ちょっとね。急ぐからこの腕時計直ぐに電池換えて」

「はぁ、でも20分は掛かります。」

「えっ〜!何で、この間は2分程やったやん」

「いえ、今こちらの方の腕時計預かりまして先に済ませないといけませんので」

「え〜、急ぐのに・・・」(この方何時来ても急いでいる人)

本来なら臨機応変に直ぐに済む方を先に、して上げても良いのですが先のお爺さんが、まだ居ますからそれは出来ない。と思っていると。

「どぉ〜しても!急ぐから何とかならない?」(¬¬)

と、じいさんを見ます。(;^_^A

爺さんも呆れておりますが、まぁ女にはかなわんわ!といった感じ。

「兄ちゃん、ええで。先にしたり。ほなまた15分程したら来るわ」

と店を出られます。主婦の叔母ちゃん。

「いやぁ〜、どうしよう。何か悪いことしたみたいで嫌やわ」(よく言おりますわOo。。(_ _))

「そしたら1分で出来る?」

「いくら何でも3分は下さいよ」と私はキズミを付けて、開け口を探します。

そして顔を上げると居ない。

女性の電池交換は、さっさと済ませて、お爺さんの腕時計の裏蓋を開けた所で。おばちゃんが取りに来ます。

「出来たぁ?」

「はい、どうぞ」

「これねぇ、1年以上止まったままやったんやけど、中は大丈夫やった?」

「はい、油ぎれもなく問題ないですが」

「1年は大丈夫って事ね?」

「いやぁ〜、あまりそれは良い事はないですが」

と、次々に腕時計の質問をします。私としてはお爺さんの電池交換が、まだ出来ておりません。

「あの〜、丁寧にご説明するのが筋なのですが、何分奥さんの電池交換を先に譲って頂いた、先の方の電池交換がまだなもので、申し訳ござおりませんが今は説明は、ご勘弁を」

「あら!ほんと。嫌ね。私ってそれじゃね。」と帰りかけます、ところが店を出ながら。

「これって水に浸けても良い時計よね?」

「えっ!!!ダメですよ!全くの非防水ですから」

と、結局また10分喋っております。そこへ先のお爺さんがやって来ます。
ほうら、叔母ちゃん慌てるぞ・・Oo。。(_ _))。

ところが、まったく動じません!まだ話の続きしております。

爺さん、しばらく会話を聞いていましたがキリが無さそうなので。

「ほな、時計頂戴か」

「はぁ〜、実はまだ。そのう・・・裏蓋を開けた所でして・・・」
と叔母ちゃんを(¬¬)見ながら視線で合図します。

爺さん仕方がなく、10秒ほど待ちます。
しかし、会話が終わりそうも無いので。

あんたな!
先に譲ってやったんや。
それに急ぐ言うとって
何時までも喋っとらんと。

 

さっさと、帰れ!

叔母ちゃん........ ( ..)スゴスゴ。私も何かスッとしましたね。\(^o^)/

一気読み次は「酔っぱらい」へ。

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