腕時計笑い話/暑さで、その3!

「2005年6月28日」 

この猛暑で頭がおかしくなってなてしまった人が続出か?


そして夕方になります。今度は20歳過ぎの優しそうな男の子。腕時計のショーケースを5分くらい見ております。視線が合ったのでこちらから近づいて 。

「お出ししてみましょうか?」
「ハイ、いえ、あの〜これください。買おります」と指さしているのは。

この腕時計Town&Countryの10気圧防水でサイズはメンズですが、デザインとカラーはレディース。

「プレゼントですか?」
「いえ、自分で使おります」
「そうですか、ではもう腕に着けていかれます?それとも箱に入れましょうか?」
「もう着けて行きますから箱は要らないです。」
「そうですか、ではどうぞ」と腕時計をディスプレーから外して、ベルトも開いてカウンターに置きます。

この様に開いてから、こちらは取説を出してきて、保証書に必要事項を書き込みます。

「はい、どうぞ。これが保証書ですから」

と、少年を見ると”目が点”になって腕時計を見つめております。

「あの〜、何か?」

「あの〜この腕時計、ピンクだったのですね・・・・」

「はぁ、ピンクと言えばピンクですが白でもありますが・・・」

こうやってベルトを留めれば白が上に来ますし、腕に巻いてしまえば殆ど白ですが・・・

「すみません。この腕時計要らないです。白い腕時計と思っていたもので」

と。申し訳なそうに頭を下げながら帰って行った・・・・

そんな事、ショーケースの中の腕時計を、この状態で5分も見ていたのじゃ・・・無いのぉ〜!

そして、こちらは呆然と見送っているとテナントで入っているビルの庶務課から内線電話が入ります。


「もしもし、○○時計ですが」

「あの〜、今日。宅急便で荷物出しました?」

「はい、もう1時間も前に、それが何か?」

「あの、受け渡しに荷物が2つ置いてあるのですが、このまま置いていて良いの?」(☆。☆)

「えっ!そうなの!関東に”明日必着”の腕時計なのに!ありがと。そのまま置いといて。」

慌てて宅急便のドライバーさんの携帯に電話します。ドライバーさんでも超ベテラン。

「もしもし、××さん。毎度です」
「お〜毎度!何か用でっか?このクソ暑いのに追加でまた荷物出来たから、取りに来てなんて、こらえてよ!頭、おかしなりそうやわ」

「もう、おかしくなってるんちゃいまっか!」

「はぁ?何が」

「トラックの後ろ見てみなはれ、ウチの荷物乗ってますか?」

「うわぁ〜〜!偉いこっちゃぁ〜!直ぐに戻ります!」

 

こうも暑いと今日はまだ色んな人がやってきます。

一気読み次は「笑い話/暑さで・その4」

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