やっぱり返品

「2005年8月26日」

先日パソコン友達のお爺さんが店に来ていました。友達といっても近くの友人のお父さんです。息子にパソコンの事を聞いても何も知らないので使い方を聞きに良く遊びにやってきます。

お店をされていますが、今は息子さんに譲って今は、隠居の身分。日曜大工などをして余生を暮らしておられますが、今の時代に店を持っていて息子はパソコンも触らないのでイライラしています。もう15年も前からパソコンは触っておられましたがインターネット時代になってから、すっかり自信を無くしてパソコンから離れていましたが、何を思ったか”インターネットするぞ!”と意気込んでます。

先月から”1万円でインターネットの出来るパソコン探して”って事でI Mac DV400-10Gをオークションで落札。私もサブマシンとして使ってるものですが今や”1万円で買えるマシン”になったとは・・・トホホ。ネットサーフィンとメール。店のポップ作成のみなら充分のスペック。先日その商品が届いたので店の中で説明をしていました。

おじさんも真剣そのものに聞いてますから、こちらも真剣になります。

ふと気が付くと腕時計のショーケースの前に60代と思われるご婦人が腕時計を見ています。経験からは”購入しない人”であるのは直ぐに分かります。5分ほど経過すると次は目覚ましを見ています。更に5分。また腕時計の前にやってくると、突然声を発します。

「ちょっとお話が忙しいようだけど、この腕時計見せて」(怒ってますね)

「はい、申し訳ございません。こちらでよろしいでしょうか?」

「良いわねぇ〜、これ頂こうかしら」(ウソぉ〜!いきなり?)

「有り難うございます。では¥48.000になります。」

最初から怒っているのは分かっていますから特別に愛想良く丁寧に。しかし・・・私にはもう分かっている・・・100%返品に来ると。問題は本日中に来るか、明日に来るかで”怒り度合い”が分かります、あとは支払い方法ですがクレジットカード。まぁ、怒らせたのはこちらですから付き合うしかありません。

おじさんも、お店をやってますからピンと来ています。

「迷惑掛けたな。今日はもう帰るわ。営業妨害じゃ、すまんすまん!(;^_^A」

それから20分。やはりやって来ました、想像どうりの言葉で。

「ちょっと兄さん、さっき買った腕時計ね、要らんわ。返品取って!」

普通ならここで何とか思いとどまって頂くように会話が始まります。売り上げ作ってなんぼの営業マンなら絶対に聞き入れませんが、私はこういった輩と関わること自体が嫌なので素直に受けます。

「返品取って!」

「ハイ、有り難うございます。ではレシートとカードの伝票、それとカードをお預かり出来ますか」(淡々と事務的に)

「カード要るの?」

「はい、カードが無いと返品処理が出来ません。」邪魔くさそうにカードを出します。

「このカードの伝票破ったらそれでええやん」

「それでは、請求がそちらに行きますよ」

「ややこしい事は、ええからそっちで処理しといてよ」

こちらもカードの返品処理など、ここ数年やった事が無いので処理法が分からないので、落ち着いてカード会社に電話して確認しながら端末を押して処理していきます。さすがに5分も経過すると。

「ちょっと、いつまで待たせるのよ・・・・・・」いっぱい文句言ってますが無視!

淡々と無表情で”返品取り消し”作業をするだけです。

「はい、お待たせしました。処理は完了しましたので商品の方、確認させて頂きます。え〜、保証書はどうされましたか?」

「無い・・・」

「取説は?」

「無い・・・」

「では、腕時計の箱は?」

「無い・・・・」

「分かりました。何も無しでの返品ですね。(*^^)ニコッ!」

「何もって・・・時計あるやん・・・」

「ですよね。腕時計の返品ですもんね」

「あ〜、こんなに待たされるとは思わなんだわ。

失敗やったわ最初から現金でやっときゃ良かった!」

やはり最初から返品の積もりだったようですね。購入時に商品の説明も聞かない、ブカブカなのにベルト調整も希望しない、レシートをやたら確認する。←(どうみても返品の準備ですね。)

店を営業する限り”返品”無しという訳にはいきません。しかし普通の返品は我々からみても、やむなしと思える事を一般に返品と言います。私の店の場合それを入れても返品は年に1回か2回です。

今日の運勢はよっぽど悪かったのでしょう。

一気読み次は「ロレックスと老人」へ。

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