変な店
「2006年3月4日」
この話は2006年、成人式の話ですが、
この笑い話でも出て来た連中です。彼ら中学生の頃からウチに遊びに来ていて面白い連中ではあります。
ピシッ!っとスーツ着て、もう成人式か・・・
腕にはフランクミューラーの自動巻。もちろんパチ!
(ほう、腕時計に興味を持つ歳か・・・)
「おっちゃぁ〜ん!バンド短くして〜なぁ〜!」
「おいおい。いきなり、おっちゃんかい!中学生には言われてもええけど、お前らもう大人やからな。大人に”おっちゃん”と、呼ばれたないわ!」
「ほな、爺ちゃんかいな。」
「何で歳が上がるねん!下げんかいな」
「ほな、ボクか?」
「なんでやねん!下がりすぎや!」
「その中間ちゅうものがあるやろ」
「ほな、姉ちゃんやったんか?」
「はぁ〜(☆。☆)。その”オチ”ナイス!でもお前らおっさんを、からかってからに」
「自分で”おっさん”言うてるやんか!やっぱ、おっちゃんでええわ」
「ほんまや!σ(^_^)で言うてた・・・もう、おっちゃんでええわ」
そんなん何でもええやん。それよりもパチのバンド合わせてよ !ええやろ、この時計、ネットで買ったんや!」
「ええやろ!ってな。こんなん堂々と持ってきやがって。こそっと持って来いよ」
「何で・・・?。(友人を指さして)こいつなんかロレックスやで、こんなん普通やん」
「普通やないわ!でも最近オークションなんかで堂々と売ってるものな・・・」
「それで、なんぼ取るん?」(関西弁で金額はいくら?)
「お金の問題やなくて、やらない」
「えっ〜〜〜、ネジ外すだけやろ?」
「”だけ”言うんやったら自分でやれよ、大体な。
こんなパチ、普通の時計屋は、やってもくれんで。
やって貰えるだけ有り難く思えよな。」
「普通の店はやってくれへんのやったら。ほな、ここは”変な店かいな?”」
「そうそう、かなり変な・・・時計屋・・・何でやねん!」
「でも何で普通の店はやってくれへんのよ?」
「聞きたい?・・・・どうしても!?」(3人とも身を乗り出して)
「聞きたい!何で、何で!?」
「お前らみたいな奴が来るから!」全員ズッコケ!
「そんなん理由になるかよぉ〜!」
「立派な理由じゃぁ〜〜!保証書付けてもええわ」
「そんな保証要らんわ。それより早く直しててぇ〜な〜パチ!」
「あのな、大きな声で他人の店先で”パチパチ”言うな!
パチパチ言うんやったら、そこで手でも叩いとけ!ほんまに。」
「パチ・パチ・パチ」と良いながら本当に手を叩いております。( ̄○ ̄)
「ほんまに叩くなぁ〜、皆こっち見てるやろ!」
「でも何で、パチ言うたらあかんの?」
「ほん〜まに!知らんのか?お前ら。あのなこれは幕府の御禁制品や言うこちゃ!」
「でもみんな填めてるで」
「それはお前らの仲間内だけやろ!、普通は隠して持つも物!堂々と持ったら犯罪!だから時計屋は関わりたく無いの!」
「固いこと言うなぁ。規則は破るためにあるのに」
「あのな、ほな聞くけど。その腕時計着けて交通違反で捕まったらな。お前らなら”その時計どうした?”って警官に聞かれるぞ。困るやろ」
「そんなん本物や言うだけやんか。200万円やったって・・・」
「笑ってまうわ!お前が200万円の腕時計持ってると思ってくれる訳ないやろ。
ほんまに、お前ら悪やわ。これから越後屋と呼ぶわ。
”おい越後屋・・お主、悪ぁ〜〜るよ・・の!むっふっふ・・・”
って感じやわ。」
「言うても、おっちゃんその時計触ってるやん。越後屋、悪よのって・・・
それでは・・・・
”いえいえ、お代官様程では・・・ヒッヒヒ(¬¬)”」
やんか。
皆で同時に「ウワッハッハッハ・・・」
「何でここで水戸黄門せな、いかんねん!ベルト直してぇ〜な」
「止めた!御禁制品を触る訳にはいかんわ。」
「おっちゃんな、これからの時代そんな事言ってたらあかんでぇ〜!。
ベルト調整くらい解説してるサイトがあるの知らんやろ?
工具さえあれば、頼まんでも自分で出来るんやで・・(¬¬)」
(〇o〇;)ギクゥゥゥ!!
「へ・・え・・・そんなサイトあるんか?」
「メッチャ、詳しいでぇ!Cooの腕時計言うてな、ベルト調整くらい自分でするわ。
頼りにもならん、おっちゃんよりもCoo様よ。こんなん”ネジピン式”ってな。ドライバーの小さいのさえあれば出来るん知ってるで。工具買に行こ!」
「へぇ、そんなサイトあるんか・・・また見ておくわ」って・・・
日\(`へ’) え〜い。控え控えぃ!
この印籠が目にはいらぬか!
「お前らが話していたのをどなたと心得る!」
先の冬将軍Coo様にあらせられるぞ!
控えおろぉ〜〜〜
頭が高ぁ〜い!
そういうの自分でやってくれたら有り難い。このサイトはある意味、時計店に貢献してるかも?奴らベルト調整コーナーは読んでも笑い話は読まないだろうな・・・?