目覚まし
「2006年3月12日」
先日、50代と思われる女性のお客様が来店されました。
店に入るとゆっくりとした動きで目覚ましコーナーの前に立ちます。そして微動だにしないで、じぃ〜〜っと。1点を見つめております。1分くらいそのままなので。
「いらっしゃいませ!」
「あの・・・・・目覚ましはどれですか?」
「はぁ?、この目の前の全てが目覚ましですが・・・」
「ああぁ・・・そうなの・・・・」
「どの様な目覚ましをお探しですか?」
「鳴るやつが良いです」
「はぁ?・・・鳴るやつ・・・ですか・・・?」
「これなど、如何ですか?今はやりの電波時計ですが」
「・・・・・?・・・・・・・・・」
何かテンションがメッチャ低い方だな・・・・。電波はややこしくなりそう。
「電波では無い簡単目覚ましで、こちらなど如何でしょうか?」
「・・・・・・?・・・・・・」
じぃ・・・・・っと。目覚ましを見つめて反応なし・・・。そっか!「鳴る」って事を言ってないからか?
「これが一番安い目覚ましですが”鳴る目覚ましです”」
「それください・・・」
「では、もう動かしておきますね」
と、言うと黙って財布からお金を出してカウンターに置いております。
「ハイ、どうぞ!もう時間も合わせておきましたからね」ニコッ(^_^)
と箱に入れてナイロン袋に入れてカウンターの上に置きます。
「鳴ってないです・・・・」
「はぁ、・・・あの〜時間が来たら鳴りますが・・」
と、箱から取り出してアラームをセットしカウンターの上に置きます。(電子音でだんだん大きくなるタイプ)
ピッ・・・ピ、ピピピ・・(と、鳴り始めます)
鳴ったままの状態で
無造作にナイロン袋に押し込んで
ゆっくりと帰って行った・・・
それだけの話ですが・・・
私としては、そのまま終われば
オチが付けられないので困ります〜!・・・(;_;)(オチが無いのがオチとなりましたm(..)m)
受験期ですが”オチ無い”といった話と言う事でお許しを(;^_^A
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