規格外のご依頼
このご依頼ですが一旦「受付て」から「お断り」する事に。
そして免責事項を改めてご了解頂き「再度受付」という経緯を辿りました。
何故そうなるのか? ですが最初の申込フォームのご依頼が下記です。
電池交換メンテナンス例を見てお願いしたいと思いました。 2013年3月14日受付例と似た状況です。 ガラス割れとバンド破損があります。 オークションで中古品を調達できたため、 ガラスごとケース交換とバンド交換をお願いしたいと存じます。 お願いできるようなら、お送りしたいです。 |
この文から私が想像したのは
「オークション調達品から”文字盤&ムーブごと”電池の入替の様に移植、
作業としては1本の時計の電池交換&洗浄コースと同じくらいかと思い受け付けました。
問題は文章内の「2013年3月14日受付例と似た状況」という記載ですが
ページ数が多いですから私には、どのような記事だったか記憶にありません。
また検索して特定するのも時間が掛かりますから調べずスルーします。
URLでお知らせ頂かないと分かりませんし、確認も出来ません。
それでも受付は完了です。
「そしてご依頼の翌日」下記のご要望がメールで
電池交換メンテナンスに関して2点お願いがあります。 |
既に送ってしまわれた様ですが、この記載が申込時にあれば「お断り」しておりました。
その理由ですが
※ 私にとって、ご希望内容が不鮮明
大体のご希望は分かりますが、過去の経験から用語や表現の認識が
お客様と同じとは限らず。
しっかり把握できるまでやり取りだけで手間が掛かる。
作業も倍以上の時間が掛かり、連れて後から写真編集にも手間が掛かる。
(こういた解説ページを書いている自体が余分な手間が必要になる実例ですが)
そして
※ 細かい要望を指定される方は、後から修正などのご希望も多く、
時計の返送・再送・写真の編集とトータルで手間が掛かり過ぎます。
もっとも届いてみたら、簡単な事だったという事もあります。
しかし到着してみないと分からない以上は
「私が文章で把握出来ないご依頼はお断り」としております。
(細かい作業のご指定があるものは、断るのが無難)
ネットでのやり取りは顔が見えないうえに、メールで意思疎通を行いますから
思わぬ方向に話が流れる事が多く。内容が複雑になると要件のみのメールになり
愛想も何も無い接客に気分を害し、後からクレームになる。
そういう危険性があるご依頼は回避しておくのが無難という発想です。
最後に
難しいご依頼でも何度目かのリピータ様なら対応は違います。
それが何度かのご依頼で築いた互いの信用・相性であると思います。
初めてのご依頼では、支払いの信用はもちろん
一番心配なのはクレーム発言等の信用度が不明な方に。
(”おもてなし” のユニバーサルサービスを期待される方なども)
いきなり規格外の複雑な作業を頼まれましても躊躇するのは当然で。
それは「普通の時計屋さんなら受けたがらない危険な作業」を受けている以上は
仕方がない事と思っております。
表題の「規格外のご依頼」の範囲ですが
”電池交換のみ or 電池交換&洗浄のご依頼”のみの記載は規格内です。
また、ついでの”ベルト調整・ベゼル・カバー装着のみ・同梱頂くベルトの交換”
くらいも規格内です。
複雑でも私が安全と判断でき、費用さえ頂けば対応致します。
内部の移植でも状態が悪い物・ブレスのコマの入替・ガラスの入替・洗浄具合いの指定・バフ掛け・交換パーツのご指定などのご要望は規格外としての対応です。
また作業出来なくは無さそですが、これも経験で
「変に失敗しそうな胸騒ぎがして拒否反応が起こる作業」のご依頼も
安全性に自信が持てないとしてお断りしております。
あと「○○もついでの作業で可能なら宜しく」は聞けますが
作業内容を指定・指示する内容は断っておいた方が無難という判断になります。