ガラスの拭き取り残し

「電池交換&洗浄3.100円コース」ではケースの洗浄も行います。
この時計も洗浄コースだった訳ですが。

到着のあと「ガラスの拭き取り忘れがある」という事で送られて来ました。
「回転ベゼルが不動」という事で、洗浄によって回転するようになったので
洗浄の意味はあったわけですが。

日光の下などの環境で反射具合によっては「拭き取り跡が目立ちます」

到着時の写真ですが、蛍光灯の下では分からないくらい。
しかし、キズミで見れば拭き取りの残った部分がハッキリ見えます。
これはウッカリの時もありますが、この時計はそうでもなく。

ガラスの直下に目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
モデルによっては「目盛リングの脱着が可能」なものもありますが。
この時計はガラスを外さない限り、目盛リングは外せません。

洗浄の跡は拭き取り作業をする訳ですが、布で拭き取り出来ない(届かない)
箇所はこうやって綿棒で拭きます。
しかし写真の様に、目盛リングの黒い帯の部分までしか届かず。

細い綿棒に替えてもこれが限界。綿棒で拭けば今度は「毛羽がガラスに付着もします」
ただガラスの内側って拭いただけでは取れない事が多く、アルコールなどで拭きます。

となれば綿棒はガラスにも触れますが、目盛リングにも触れ。
黒い帯の部分ですが塗装が剥がれますから、アルコールは使えません。

よって爪楊枝などで根気よく、擦っていくしかありません。
それでもガラスだけに触れる様に擦るので、写真の様に奥までは届きません。

ガラスを外せばいとも簡単な拭き取りですが。
外せない限り20分くらいは、爪楊枝で日光に反射させながら擦る事になります。
ガラスの取付の構造から強引に外せば「目盛リングが歪むか、ガラスが割れます」
つまりは「作成時にガラスを外す事など想定に入っていない事になります」

ガラスとケースと際までは拭き取れず残りますがご辛抱頂くしかないでしょう。
よって普通なら「お断り対象」ですがリピータ様でクレームをいう方では無いので
受けましたが。
互いに余分な送料も掛かりますし、やはりこいうモデルは「受付不可」と
最初からお断りするのが親切ですね。

「ダイバー・ウォッチの拭き取りは更に厄介」