ガラスの曇り・ダイバー

以前にもガラスの曇りについては書いてみましたが。
今回は「ダイバーのガラスの曇」のお話し。

ダイバー・ウォッチは機密性が高いせいか?夜光のせいか?ガラスの厚みのせいか?
理由は分かりませんが「曇りが取れない事が多い」です。
曇りというか何かの成分が吹き付けられた様な曇り方をします。

写真は、文字盤&ムーブを取りだしたところですが曇りは感じません。

角度をかえると分かりますでしょうか?「10の文字の下あたりですが」

蛍光灯に蛍光灯の位置を替えると分かりやすいでしょうか?
この曇り、綿棒で擦っても動じません。除菌アルコール程度でも動じません。
除光液くらいのキツイもので拭けば落ちますが。

それでも撫でるだけでは拭き取れず。「かなりキツく擦る必要があります」
キツく擦るだけに塗装面に触れると大変。

一箇所でも綺麗にすれば如何に曇って居たか分かりやすいですが。
昔のダイバーで「コーティングされていないガラス」では表面の反射か
曇りか、わかりずらいです。

さて「強く擦らないと」という作業。中央部はガラスを机面に押し当てるように
擦れば問題無いですが、周辺部は力が入れられない。

「ガラスの曇り取り外し」のページでも書きましたが。
綿棒では目盛リングとガラスの隙間に届かず。爪楊枝などで地道に擦るしかありません。
しかもキツイアルコールを付けており、目盛リングに触れると目盛りが消えます。
かといって触れない様になど神経を使って出来る作業ではありません。
ガラスが外せたら”まるごと洗浄”で簡単な話が、そのままとなると
目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ず厄介な作業になります。

写真の様に周辺部はどうしても拭き残しが出来ます。
ダイバー・ウォッチの「ガラスの脱着」は、防水機能が落ちますし。
ガラス・パッキンが劣化してたら元に戻せなくなります。

写真は拭けない部分が目立つように撮影しておりますが普通は目立たないです。
でも紫外線の反射やダウンライトなどが反射する、ある角度では目立ちます。
今まで電池交換のページでは手間が掛かるので、説明しておりませんが。
ダイバー・ウォッチの洗浄コースは、大なり小なりこの作業は必須になります。

今回のこの時計ではありませんが。
同じような事例で過去にも当然何度ある訳ですが、数日してからのメールで。
「拭き残しが有るようですから着払いで送っておりますので対応宜しくお願いいたします。」という事が何度かありましたが、「拭き残し」ではありません。
そうなるなら「最初から触らない方が良かった」という作業でもあります。

残ったこの部分だけの拭き取りに、数時間と費用を頂けるなら対応致しますが。
着払いで送られたのでは、対応する気にもなりませんし。
いくら時間と費用を頂いても「完璧は無い作業ですが」。

よってこういう説明ページを何時かは、作る必要があると思っておりました。
2017年は、ユックリしておりますので書く時間がとれた記事でもあります。
書ける時間が取れるようになった頃には、私自身の考えが変わり
言い訳がましい説明ページよりは「このページを示してお断り理由」
とする方が早いと考えるようになりました。
他にも同じように「作業の都合で説明が手間なのでお断り」という事例はあります。