使わない腕時計の電池交換は?

2004年7月(記述)
掲示板で「使わない腕時計の電池交換はどうすれば良い?」といった
書き込みがあり回答してみたいと思おります。

回答:
使わなくても時計の電池交換はして動かしておきましょう。
電池切れのまま放置すると液漏れの原因になります。

これが一番の正解です。しかし、一般論のみで終われば
Cooの腕時計の”腕時計質問集”になりません。
一歩踏み込んだ解説無くしては”普通の腕時計サイト”です。

上記回答は腕時計を1個か2個、所有している方の場合です。
1個は普段使っている腕時計ですから動いていないと困ります。
また1個は予備で持っておられる時計でしょう。
時計をコレクションでは無く、実用品として使っている方です。

問題は今の時代”5個~10個”くらい腕時計を所持している人も多い。
また本人は2個でも家族の財布を預かる主婦にとっては
家族が5人居れば10個の時計を所持しているのも同じです。
腕時計の電池寿命は2年くらいが相場です。
止まる時は数個一緒に止まる事は多々あります。
まとめて腕時計の電池交換をしておいても。
一度も使わない間に、また次の電池交換の時期がやってきます。
そうなると使わない間の電池交換は意味が無い、
無駄なのでは?、そう思っても不思議ではないです。

では現実として皆さんどうされているかと言えば。
よく使う腕時計3個くらいを電池交換して動かしておき、
他の腕時計は他の腕時計が壊れるか、また使う機会が来たときに電池交換する。
これが殆どの方です。

問題は”使う機会が来たときに電池交換をする”です。
そういった場合は3年~6年くらいの放置期間があって電池交換する訳です。
腕時計と言っても中身は歯車が回転している”機械”です。
例えば自転車のチェーンを想像してください。
5年、車庫に眠っていた自転車のチェーンは、おそらく乾燥しております。
これが同じ5年でも月に何度かは使用する自転車なら。
チェーンが乾燥しても、そんなにダメージは無いと思おります。

また買ってから1年くらいの自転車なら5年放置してもダメージは少ないと思おります。
これが5年乗り続けてチェーンが”油と埃とサビが付着した状態”で。
そのまま保管すれば5年後に使用するにはメンテナンスが大変です。
腕時計も同じで痛みが少ない場合は5年くらい放置しても動くと思おります。

そうでない場合です。
これ時計店の店頭での経験から言おりますと。”約2年”これが限界でしょう。
2年くらいなら放置してあった腕時計でも大概は電池交換で動きます。
しかし、それ以上放置された腕時計は電池交換しても動かない場合が多いのです。

よって多くの腕時計を所持する方に推奨の保管状態は。
使う腕時計のみ2個くらい作動させる。
残りは電池が切れても放置はしますが”2年を目処に電池交換をする”です。
(あくまでも理想論ですが)

でも”電池切れ時計の放置期間を記憶している人が居るか?”そこが問題。
気が付けば2年以上が経過していた。それが普通でしょう。
よってやはり動かしておくのが一番良いのです。

強いて言えば腕時計は自転車の様に、長い放置期間は空けないで適度に使う。
そういった使用法は自分で電池交換が出来ない限り無理です。
よって3年以上使用した腕時計は放置しない。
もしその必要がある場合はオーバーホールしてから保管する。(非現実的)

あとは2年以上、放置すれば絶対に動かないか?。
いえいえ、何事にも絶対はありませんから長く保管したままでも
”動いてくれる事に賭ける”。それも一つの方法です。

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