ベルト調整

Cooの腕時計で「ベルト調整」ってタイトルで今更って感じもしますが。

昨日、腕時計をベルト調整で持ち込まれた方が居られまして。
何でも「3件断られて、ここに来ました」と。
いったい、どのように難しいベルト調整なのか?と拝見すると。


「バネ棒式」いたって簡単。
写真はステンレスですが持ち込まれたのは”樹脂バンド”で同じ構造、
しかも「外から突ける」タイプですから更に簡単です。

聞くところによると「郊外型大型スーパー」「大型家電店」「ホームセンター」を回って、
何処も回答は同じで。「当店で販売した時計しか対応出来ない」と言われたと。
最近、電池交換は受付が厳しいと聞きますが、ベルト調整までとは驚き。
その電池交換でも販売した時計のみで、お預かりしか対応しないのが普通です。

そいう話を聞くと私「ネットで電池交換の受付」やっておりますが、とんでもなく恐ろしくて危険な事をやっているのかも?と萎縮します。
休みはゴルフばかりで買い物や人混みの中ってものとは無縁の生活もありますが。
世間知らずの自営業とは良く言ったもので。
何故か?考えますが、やはりクレーム対策しかありません。
費用を頂いた所で500円〜1.000円でしょうし。そんなに依頼が多いとは思われず。
ベルト調整のみでは月に1万円どころか5.000円も、売上は上がらないでしょう。
それで責任だ・弁償だと言われたら割に合いませんから。

それと「スタッフの技術力」でしょう。販売の最前線には、私らみたいな年配の者は居ません。
若い方では、すべてのベルト調整に対応出来るとも思えませんから。

お客様が帰られたあと感じたのは。「やっぱりスーパーが気軽に行きやすいのだ」という事です。私も2006年まではスーパーの店頭に立っておりました。
(あのまま居たら?”こんなおっさんが店頭に居たら変ですわ。よく撤退したものだと)
その時、スーパーの店頭ですから
「電池交換やベルト調整はかなりの数を捌いておりました」そして家に帰ると
”街の時計屋”の父が居たわけで。
ベルト調整の話をすると、大正生まれの父などは。
「よそで買った時計の面倒までみる必要は無いやろ?」と言っていたのを思い出します。
そいう親父の反応は、当時最前線に立っていた自分としては「平和なお方だ」と
思ったものです。

でも今、自分がその「平和なおっさん」になり果てて居るようです。(^^;)
呑気にも大手が断るベルト調整や電池交換を受けている訳ですから。
昨日、お客様から近隣の時計業の近況を知らされた格好で。
色んなものに鈍感になっていくのが歳を取るという事でしょか。

良く個人商店で「あのお店、お客が居るの見たこと無い」食っていけるのか?って思う店は一杯有ります。商売人で無い方には不思議でたまらないらしいです。
若い人から見たら「よくこんなダサい店で・汚い店でやっているな?」と思うでしょう。
私も父の店でさえ、見てそう思ったものです。
これ最近になって分かるのですが「人間って歳を取ったら変化できないのです」。
昨日の「限界を感じる年齢」の記事ではないですが。

店だけでは全くもって食えない街の時計屋ですが私はネットに関わる事で
食べることには困りません。数年前までなら時代の潮流に乗って。とも言われましたが。
それはただ、パソコンが触れただけの話ですが、2006年の開始から最早8年です。
言い換えれば8年間、単調に同じ事の繰り返しです。変化できていないのです。
クレーム対策に追われ守りの一手。
この生活も何時までつづくやら?そろそろ次の一手を!と考えますが
慣れ親しんだものから離れられないのです。

それはお勤めの方なら自分のデスク周り、仕事の進め方、部下との接し方。
50歳を超えて簡単に今風のネット機器に囲まれた環境に変われますか?

最近、私は無理に変わる必要もないだろと思っております。
昨年の体長不良から、単に歩く事で回復した経験から考えるものがあり。
2・3年をかけて健康を立て直す事が優先です。
単なる「ベルト調整」の話でしたが”世間の流れに付いていけて無い”と
感じた出来事でした。

そう言えば最近、ベルト調整の持ち込みさでえ無くなったな・・・と。

 

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