
2017.10.18お預かりの
CREDORで先日アップしたところです。
先日分では
「電池交換のみ(洗浄なし)コース」と
させて頂きます。
という事で終わりでしたが、
出来れば洗浄まで。
ついでのベルト調整まで御希望です。
| お連絡ありがとうございます。 さて、御希望の作業に入るには 洗浄だけではなくコマ1つ1つ ネジを外していきますから 追加料金が掛かります。 もちろんですが、作業の結果 「結局ベルト調整が出来ない」 場合でも請求する事になります。 また何度も洗浄しますから、 外観は若干劣化します。 またムーブメント取り出しで 不動になる可能性もあります。 そして、そこまでしても 「90%はピンは抜けない作業」 である事を承知で行います。 よって「電池交換のみ(洗浄なし) コース」で留め置く。 という判断でしたが。 費用は掛かってリスクだけ背負って 頂く作業になることご了解ください。 |
最低限これくらいは承知頂かないと
出来ない作業です。
また、この作業はお客様には
想像外の作業で。
結果だけ見たらキズが
増えたりしますから
外観が悪くなって、
費用を請求されて
踏んだり蹴ったり。
そう見えて当然の作業
ですから本来は受けません。
丁度、台風が来てシャッターを
下ろしており開店休業状態
だから出来た作業でもあります。

さて、先ずはピンのキャップに
なる部分を全て外します。

この様に錆びており、
突いたくらいでは抜けません。
先ずはブレスごとの洗浄。
そこからです。

裏蓋を開けます。
開けにくい状態になって
おりましたが洗浄したら
直ると思います。

これが取り出した
文字盤&ムーブメント。
文字盤のホコリを除去します。
さて、この「ムーブメント
取り出し状態が何日に及ぶか?」。
結局、この時計だけに
掛かって3日となりました。

ケースの内側もチェックして。


若干サビが残っておりますが、
この状態から想像するのは
かなりのサビであったかと。

ブレスとケースだけにして洗浄します。

ピンのキャップにあたる
パーツをネジを外して取り外し、
洗浄します。
パーツの中央の穴にネジが入り。
穴の左右にある凹みにピンが収まる構造です。

ベルト調整可能部分の全ての
キャップを外した状態。

全てのピンが工具で
突いたくらいでは、
動きません。
サビで固着状態です。
ブレスはステンレス無垢でも
ピンは違いますから
錆びるのは仕方が無い。

出来ればブレスは
外して洗浄を行いたいですが
バネ棒も、固着して外せません。

ケースごと3回、洗浄した後の状態です。

両面とも見えるサビは
落ちましたが、やはり
ピンは工具で突いた
くらいでは出てきません。

12時側のブレスの端、
バックル側のコマ1つ。
叩いてピンが抜けました。

端のコマが外れても作業が
行いやすくなることは無い。


洗浄器槽に55-6を
3センチほど張ります。
そこへブレスを漬けて洗浄します。
1時間ごとに上げて
洗剤の層に入替て洗浄します。


1日はこの作業が
延々と続きますが
ピンは抜けません。

二日目、同じ作業の繰り返しで夜になって。

また一番端のコマのピンが抜けました。

出来ればケースのみを切り
離したいですが、バックル側の
ピンが抜けても叶わない。

そして3日目の午後。
やっとケース側のピンが抜けました。

反対側はまだ外れませんから
結局はケースごと洗浄します。

キャップ部分とそのネジは
洗浄して綺麗になりました。
1時間ごとにブレスを洗浄層から
引き上げ、手袋を付けて
コマを揉みほぐす様に何度も
折り曲げます。
3日目ですがまだ、
しなやかさは出ません。

3日目の夕方、やっとしなやかさが
出て来たか?と思えばやっと2本抜けました。

反対側も2本抜けました。
我ながら感動モノであります。

これでとりあえず「3コマ」は外せます。
目標は4コマ。
ベストは全コマが分解出来る状態ですが、
それには同じ作業を一週間は
行う必要があるでしょう。

ただケースはやっと分離が
出来ました、あまり洗浄
ばかりすれば表面が劣化します。

丁度、これ以上洗浄層に
漬けたままでは限界か?と
思った頃に分離できました。

ブレスだけになれば
作業のペースも進みます。
ケースが付いている状態では
洗い流しにさえ時間が
掛かるうえに、キズが
付かないように作業が丁寧になる分
作業スピードは上がりませんから。

これは5.56を入れた洗浄層ですが
透明な液体が濁って、サビで茶色くなります。
これを毎日、入れ替えて作業しますから、
ビール缶サイズの5-56が半分無くなりました。

何とか抜けないかピンを
叩いた為にピンが頭が潰れた物もあります。

キャップが収まりにくい
物もありますが、ベルト調整
出来ればヨシとします。
3日も同じ作業の繰り返し
ですから飽きてきます。

全コマは無理でしたが
「2コマ」「2コマ」「1コマ」で
「計/5コマ」外せました。
御希望は16.5cmくらいで、元が19cm。
最低3コマと、微調整部分として1コマ。
外したかったので丁度よい按配。

バックルも洗浄して綺麗になりました。

この状態でゲージに入れて見れば
「16cm」ですから少しキツイ目。
先の5コマのうちの1コマを足します。

再度、洗浄し直して綺麗にします。

外したパーツを戻していき
電池を入れて動作確認。
無事に動き出しました!

16.5cmくらいですから
ピッタシでしょう。
問題は「現在使用中の時計が
16.8cmで緩いめ・・・」という
事ですが。現在使用中の時計を、
どう計測されたか分からない」事です。

結局、4コマ外して
電池交換&洗浄コース+
ベルト調整2.000円プラスです。
この作業で、ベルト調整出来たから良いものの、
最悪はベルト調整出来ないまま
請求する事になる、紙一重の作業。
一か八かのご依頼でした。
3日も掛かると達成感さえありますね。
2017年の作業を2026年に再編集して
アップしておりますが。
この作業を6.000円で受けていることに
私が自信が驚きました。
2026年の今なら10.000円からの
価格設定となります。
mr-coo.com/battery/seiko-maintenance/credor/credor9561-6040-pin


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