ROLEX(ロレックス)の基礎知識

さて、何もロレックスが高価・ブランド・有名だからと言って
”ロレックスの歴史・ラインナップ・高い理由”
こういった事まで熟知していないと笑われるとは到底思えません。
むしろ、それで笑う人。それは単なる「時計オタク」でしょう。

ここではロレックス(機械時計)を持つに当たって
知っておいて頂きたい事を簡単に解説します。

そもそも”機械時計とは?”←こちらで3ページ程ですから見て頂いて。

つまり、ゼンマイ時計ですから
※ ネジが巻けていないと動かないと言うこと。(電池は入っていない)
※ ネジは手でも巻けるし、腕に着けていても巻ける、つまり自動巻。(手巻きもある)
※ 手で巻くのは竜頭で巻きますが竜頭は”ねじ込み”になっている。
※ ネジが一杯巻き上げられていてもハズして40時間すれば止まる
  (例えば、土曜・日曜と2日間ハズしていれば止まる物)
※ 機械時計ですから精度は”日差”。電池式より狂うのは当たり前
※ 機械時計ですから”磁気”の影響は大。
   (磁石そのものは勿論、大きなモーターなど磁界を発する物に近づけない)
 ”カレンダー早送り禁止時間”がある。
※ 毎日、使用したとすれば3年に一度”オーバーホール”が必要。(参照)
※ オーバーホールには5〜7万円の費用が必要(定価50万円くらいまでの物で)
※ ベルトを壊したら3〜5万円が必要(ステンレスのベルトで)(18Kはもっと高価)
※ つまり購入すれば維持費が高くつく。
※  ロレックスは機械時計で有名なメーカーである。


コラム(何故ロレックスは有名か?)
ここでちょとコラムですが、何故ロレックスは有名なのか。
機械時計と言う事で有名なら他にも機械時計メーカーは多くあります。
では何故・・・・?

偉そうに書き出しましたが・・・実はこの私だってロレックスの歴史やムーブの進化の過程。
そういった事までは知りません(;^_^A 。(店で扱っていなかったから)
そういった事は、さくだいおう様”機械式時計研究会”などでお勉強頂くとして。
(このサイトに来た方でそこまで望む方も少ないとは思いますが)

話は逸れましたが、機械時計といった理由のみで有名な訳ではありません。
その昔(1960年頃まで)は、あのセイコーでさえまだ有名では無かった時代です。
今では”世界のセイコー”と浮かぶ方も多いですが。(それも1970年以前生まれの人くらいか?)
セイコーが有名ではない1960年くらいまでの時代、やはり”時計はスイス製” だった訳です。
ロレックスも有名ではありましたが、安い物でもサラリーマンの年収に匹敵する(当時の物価で)
時計が飛ぶように売れる訳がありません。

ところが1970年代に入ってセイコーが”クォーツ腕時計”を発明しました。(基礎知識でも紹介)
世界的には”クォーツ・ショック”と呼ばれ。これからの時計は”クォーツのみしか生き残れない”
とまで言われました。

そこで多くの海外時計メーカーも”クォーツムーブ”の搭載へと流れて行きました。
ところがロレックスはクォーツ時計には目もくれず(数種類は発売されましたが)
機械時計を作り続けたのです。

そして1990年代に入ると、もうクォーツは当たり前。発売当時の
”クォーツだから高価” といった時代では無くなりました。
1万円、いや数千円でもクォーツが作られる時代になると、国内時計メーカーは
薄型化へと流れて行きます。

そこへ日本は”バブル景気”に沸きました。
当然、儲けた人は時計・車・ファッションと、より高価な物を求めます。
そうなると国内メーカーだって高額品を販売したいのですが、
クォーツムーブ自体が安くなってしまうと ”クォーツだから高い”は通用しません。

クォーツ(精度の良さ)自体に価値が無くなると
当然”クォーツ時計=安い時計”となってしまいます。
そうなるとクォーツで高価な時計を作るとなると
貴金属性を持たせるしか方法がありません。
世界の時計メーカーも同じくクォーツに流れた現状の中で
機械時計を貫いたロレックスに脚光が集まった訳です。
バブル当時、高級を求めた日本人は”機械時計=高級”その中でも
クォーツの時代に”機械時計を貫いたメーカー”というイメージ。
それに、この頃になると高度経済成長とバブル。いつのまにか
もう日本人にとってロレックスは年収ではなく、一ヶ月分の給料で買える時代
なっていたのです。
国内メーカーはクォーツが常識になると、高額化のためには時計に
貴金属性を待たせるしかありません。
何でも「金だ!ダイヤだ!」これでは軽薄過ぎます。
時計メーカーの本質は”技術力”なのです。
時計マニアは技術力を求めるのと手軽な価格になってきたロレックスを好みました。
時計の技術力への憧れ、これぞ”本物を知る人の選択”
マニアの選択・風評(凄い時計らしいよ!)がロレックスをココまでの人気に
押し上げた理由と思われます。

ところがいつの間にか、その性能や特性は置き去りにされ
”ロレックス”って名前だけが一人歩きしている感じがします。

”ロレックスが名前のみ”と言ってるのでは無いのです。
これだけ有名になるのですから、内容が伴わないでは有名になりませんからね。
ただ、言いたいのは世間がロレックスと騒ぐから所持している人が多すぎます。

何故そんな事を言うかと言えば。
個人的には、あの重いファッション性に欠ける腕時計が
ヒットすること自体が不思議でなりません。

顕著な例が「ネジも巻かないで”動きません”」などなど。
電池式時計と同じに扱う人を見かける様になったからです。

以上がこれだけ有名なロレックスなのに”初心者は避けた方が良い”
選択肢の中に入ってる理由がご理解頂けましたか?
免許も取っていないのに”ミッションの車”を先に買うのと同じで
実に滑稽に見えます。

しかし!言い換えれば機械時計の特性を知れば貴方は立派な時計通!
「ロレックスって機械時計(ゼンマイ)だって知ってる?」
何て聞かれた日には

「メカウォッチ(機械時計)でしょ! そろそろOH(オーバーホール)もしておかないと」

何て言っておけば。単なるミーハーでは無い!と思われるでしょう(^_-)-☆

PS
ロレックスを週末だけに使う為に”手でネジを巻いている人”
ねじ込み竜頭も痛みやすいですし、ゼンマイが切れやすくなります。  ロレックス買っちゃう?

では、一般的な選択肢に戻りましょう!

______Cooの腕時計______