腕時計の基礎知識/クォーツ腕時計

(2005年5月の「OKWeb」で取り上げられた質問の回答はこちら。)下記も参照。

さて、ここでは今の時代では普通の腕時計「クォーツ腕時計」(電池式)です。

先ずは。なぜ「クォーツ」と呼ぶのですか?。
「クォーツ」”Quratz”と書きますが日本語では「水晶」ですね。
よってクォーツ腕時計には水晶が入ってます。
クォーツ腕時計が発売の頃(1970年初期〜中頃)までは
クォーツ腕時計の値札には「水晶腕時計」と大きな文字で入っていました。(;^_^A

では、なぜ水晶なのでしょうか?これは精度を上げる為ですが、腕時計の精度は何で決まるのかは「機械式腕時計」のところで解説しました。

「機械式腕時計はテンプの回転が「5」よりも「8」。「8」よりも「10」と如何に多くの回転を「1秒」に変換させるか?それが腕時計の精度の進化であった訳です。 」

機械式腕時計の所を読んで頂ければ理解が早いですが、ゼンマイ腕時計は「1秒に10回転」が最高の精度(振動数)だったのです。ところが水晶を音叉のように加工し、これに電気を与えると。

「1秒間に3万回以上の振動が得られたのです!」機械式腕時計の「10→が3万」ですから精度も別物。たったの「10」と「30.000」では比べものになりませんね。また「ゼンマイが→電池に」「テンプが→水晶発信子に」腕時計の構造を根底から覆した大発明でした。

このセイコー発明の「クォーツ腕時計」は、機械式腕時計大国のヨーロッパ諸国のメーカーを経営危機に陥らせるくらいの大発明!「クォーツショック」として、世界を震撼させました。

一日に15秒くらい(1ヶ月で7分〜10分)狂うのが当たり前の時代だった頃に。いきなり1ヶ月で数秒しか狂わない腕時計が発明された訳ですから。それはもう大騒ぎになったものです。発明はあの「セイコー」でしたが。その様子はNHK-TV「プロジェクトX」でも、紹介されました。

クォーツについては、こちらセイコーのホームページも参考に。

さて、ここからはそのクォーツ腕時計のムーブについてです。

腕時計基礎知識/クォーツムーブメント

これがクォーツ腕時計のムーブメントです。下の機械式腕時計と比べて違う所は。「青い○」これが電池です。次に「紫の□」これは、コイルです。この2つが「クォーツ腕時計の特徴」です。

クォーツ腕時計はこの小さな電池(1.55ボルト)で「2年〜5年」も作動させます。よって電池内の電気がそのままムーブメントに流れれば、数時間で電池を消耗し止まってしまいます。そこでこの「コイル」によって電流を調整して長く持たせる役目をしております。

機械式腕時計ムーブメント

写真左機械式腕時計(手巻き式)にも「丸い電池の様な物」が見えますが、これはゼンマイを収納している部分(香箱)です。ここでゼンマイの解説も変ですが(;^_^A。クォーツ腕時計には当然ゼンマイは入っていません。そのかわりの「電池」が入っている訳です。

古いクォーツ腕時計ムーブメント

写真は1980年代のクォーツ腕時計ムーブですが、電池をバネで押さえた丁寧な作りです。今の時代のクォーツ腕時計は電池をネジで留めるといった丁寧な作りはしないです

腕時計のクォーツムーブメント2

これは¥10.000くらいのクォーツ腕時計のムーブメント。

安いクォーツムーブ

数千円のクォーツ腕時計となれば中身は簡素。メンズもレディスも同じムーブメント(;^_^A

このページの最初では「大発明」だったクォーツ腕時計も、発明から30年以上が経った今。(ここでは30行ほどしか経っていないのに)このような数千円のクォーツ腕時計が出る世の中になってしまって、クォーツ腕時計の価値も下がったものだと感じる次第です。
こういったクォーツ腕時計のムーブメントはCooの腕時計の「腕時計の電池交換」コーナーを見て頂ければ色んな年代のムーブメントを比較する事が出来ます。

次は「発電クォーツとは」です。