腕時計の基礎知識/電波腕時計の歴史CITIZEN

腕時計基礎知識/電波腕時計初期モデル

「電波腕時計」と言えば、やはり「CITIZEN」です。当初からムーブも自社生産。CITIZENとしては、1989年を開発元年とし。「持つ人が誤差を修正する必要の無い正確無比のウォッチ」を作る!それを究極の目的として始まりました。そして最初は1993年。

 

開発当時、電波腕時計の標準時刻電波の受信用ICは日本に無く、自社開発。しかし、受信感度が問われるアンテナは金属のケースや部品が出す微弱な電波に影響を受けて腕時計の中での配置は難しい問題でしたが。それを逆転の発想で克服。1993年、世界初の多局受信型電波腕時計は、そのアンテナの美しさを文字盤の表面に露出させて、大胆なデザインが話題を呼びました。しかし、時計自体も大きく腕時計としてのフィット感や快適な使用感を追求するにあたり、内蔵するアンテナと受信用ICチップの性能アップは至上の命題となった訳です。そして1997年。

腕時計基礎知識/電波腕時計2

このデザインはまだ記憶に新しいですが、まだアンテナの小型化のめどが立たない苦肉の策として、アンテナを腕時計側部に配置する事により腕時計本体のサイズを普通にして使用感やフィット感を取り戻しましたが、やはりこのデザインは市場に受け入れて貰う為にはまだ遠かったのです。やはり「アンテナの小型化」これが成功しないと電波腕時計が腕時計として認められる事も遠いのでした。そして1999年。日本の標準時刻電波の本格的送信運用が「福島局(おおたかどや山)から開始。まさしく電波腕時計の普及には条件が整いあとは開発が追いつくのみになったのです。その後2001年。

腕時計基礎知識/電波腕時計3

ついに、アンテナの小型化に成功!それによって初めて従来の腕時計と遜色の無いデザインとの癒合が可能になって行く訳です。開発部の片隅で試作された無数のアンテナ。何万回と繰り返されたテスト。結果、アンテナは初期モデルの約半分に、そして感度の飛躍的な向上も手にしたのでした。そして、この年ついに「九州局(かがね山)」開局!これで日本全国何処でも受信可能な状況も整った訳です。その翌年2002年。

腕時計基礎知識/裏蓋プラスチックモデル

このように、まだ厚みもあって裏蓋はプラスティックでしたが。これは何故かと言うと裏蓋が金属ではまだ電波の受信に障害があった為です。しかし、腕時計としてのフィット感や使用感。これは克服出来ての発売でしたが、やはり本来の腕時計の姿は「自然な厚み」。腕時計としての品質の為には「フルメタルケース」それが至上命題になって来た訳です。これに改良を加え。2003年。

腕時計基礎知識/電波腕時計フルメタル初期モデル

ついに金属の裏蓋(このモデルはチタン)で「フルメタルケース」として、薄型になっての発売でした。しかも「Eco Drive搭載」そして「九州、福島、両局自動受信」を備え。まさしく「止まらない、狂わない」を実現!ここまでくればもう充分!しかし、常に前進している企業にとって「充分」といった言葉は「後退」を意味するのでした。そして2004年。

腕時計基礎知識/電波腕時計アテッサATD53-2641

小型化にこだわり過ぎて、ケース径36mmのモデルしか無かった電波腕時計に、腕の太い方の為にケース径40mmのチタンモデルを発売し、「少し大き目な電波腕時計を」といった声にも対応!同時に。

腕時計基礎知識/薄型モデルEBH74-2174

EBH74-2174サイド&裏蓋

ご存知「EXCEED」として薄さ6.82mm。としてこの際薄モデルが登場した訳です。

腕時計基礎知識/電波腕時計レディース初期モデルATB53-2692-1

そして2005年6月10日「時の記念日」。さらなるアンテナの小型化に成功しついに!「女性用電波腕時計」の登場です。

腕時計基礎知識/電波腕時計レディース初期モデルATB53-2692-2

コーティング・サファイアカーブガラスにチタンケースと仕様もメンズ仕様からの妥協もなく。

腕時計基礎知識/電波腕時計レディース初期モデルATB53-2692-3

チタンベルトに「アジャスターバックル」もメンズと同じ。強いて言えば裏蓋が婦人用発売当時は”はめ込み式”のみですが今後スクリューバックモデルも楽しみです。

「いつまでも止まらない。狂わない。傷がつかない。」正確な時刻も電池が切れれば止まります。だからこそ「エコ・ドライブ」にこだわり。光ある限り正確な時刻を!そしていつまでも正確な時刻を刻んでも傷つけば着用する喜びも半減します。そこを独自の金属表面保護技術「デュラテクト」を使用することで克服。「比類ない正確さを、いつまでも美しく。全ての人へ」。

今後の電波腕時計はどの様な進化を辿るのか楽しみですね。
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