時計の基礎知識/操作禁止時間帯とカレンダーの午前・午後合わせ

腕時計基礎知識/カレンダー操作禁止時間帯腕時計基礎知識/カレンダー操作禁止時間帯2

カレンダーの「午前・午後の合わせ方」です。
この時計を”水曜・3日・午前6時”に合わせる場合です。
写真では今「日曜の1日、6時」です。午前か午後かは分かりません。
先ずは今この腕時計が”午前か午後かを調べます”
竜頭を1段引きます。この状態は”カレンダー早送り状態”でした。
よってこのままでは針を回す事は出来ません。

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この様に竜頭を”2段目まで引きます”。
これで針回しのスタンバイOK。この6時の状態から針を進めて行きます。
ここから6時間進めてカレンダーが変われば”この腕時計は夜中です”
これが4時間進めた状態ですがカレンダーに変化はありません。

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さらに1時間半でも変わりませんし、12時ジャストになっても変わらない。
と言うことは”今この腕時計は昼間”であることが分かりました。
(夜中ならカレンダーが変わり始めます)

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さらに6時間進めました。”今この腕時計は午後の6時”です。
当然、日にち・曜日に変化はありません。
写真・右/更に5時間進んで”午後11時”ですがカレンダーに変化はありません。

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更に35分進めた”11時35分からカレンダーの日にち”が動き始めました。
拡大すると動き始めたのが分かりますね。(カレンダー板のギアが連結した瞬間です)

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更に約20分進めたところで”日にちが”半分切り替わっております。
12時ジャストで”日にちのみ”が完全に切り替わりました。”今が夜中の12時”です。

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日にちが切り替わって1時間進めても、まだ”曜日はそのまま”です。
(時計は午前1時です)更に約20分進めて。ここで”曜日が動き始めました”。
(時計は今”午前1時24分)

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写真・左。拡大すると曜日が動き出したのが良く分かります。そして更に約40分進んで
午前2時。やっと曜日が完全に切り替わりました。しかしまだ”英語です”。
日本語で表示させている限りは、日本語で送って行きます。

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更に約1時間10分。英語表記が動き出します。写真・右は拡大。

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更に約35分。半分が切り替わりました。(腕時計は今、午前3時48分)
午前4時8分。完全に切り替わりました。
どうですか?睡眠中にカレンダーはこういった動きをしている訳です。
つまりこの「”数字と曜日が動いている間が操作禁止時間帯です”」最初に
日にちが動き出したのが、前日の午後11時35分。
そして完全に切り替わったのが(写真)翌日、午前4時10分 。
つまりこの腕時計の”操作禁止時間帯”は。

 

午後11時30分〜午前4時10分です。
つまり「4時間くらい掛けて切り替わる」、それが禁止時間帯です。
(昔のオートマティックの腕時計などは、午後9時30分くらいから動き出します)

さてカレンダーが完全に切り替わって歯車が噛み合っていたのが外れます。
これで初めてカレンダーの早送りが出来ます。
つまりカレンダーの合わせ方は
「午前・午後→時間→曜日・日にちの早送り」という順番になります。

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さて合わせる時間は「水曜日、3日。午前6時」でした。
日にちや曜日よりも「先に、午前・午後を合わせて」次に時間を合わせます。
次に”日にちと曜日”を合わせて行きましょう。

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上の写真では竜頭が”2段引き状態”(針回し状態)ですから
1段押し込み"カレンダー早送り状態”にします。
竜頭をゆっくり右に回すと曜日が「月→TUE」に変わりました。
(ちなみに英語表記にしておけば以後、英語で表示し続けます)

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竜頭を更に右に回して「火」になりました。目的は「水」ですから。
先ずは英語の「WED」でますから、更に回します。

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これで目的の「水曜日(日本語)になりました。次に竜頭はそのままで反対に回します。

すると”日にちが1つ進んで”目的の「水曜日・3日」に合わせる事が出来た訳です 。
後は竜頭を押し込んで操作は完了です。

如何でしたか?メーカーの取説よりも3倍くらいの量で解説してみました。
自分の腕時計を触ってみれば”自分の腕時計のカレンダーの操作禁止時間帯”が
良く分かります。
”自分の”と、書きましたが腕時計によって操作禁止時間帯は違おります

また早送りの(一段引き)でに、右回しというのも時計によって違おります。

次は「多軸カレンダーとは 2004年7月(記述)2017.6.16修正