腕時計の基礎知識/カレンダー操作禁止時間帯とは

2004年7月(記述)

先ずはカレンダー板の写真をどうぞ!
重要:カレンダーの早送りは「午後9時〜午前3時」の間は操作してはいけません。
勿論、昔の機械式腕時計でも同じ構造で”カレンダー操作禁止時間帯”と言おります。

何故「操作禁止」かと言うと、先に紹介しましたがカレンダー板の構造にあり
写真でも分かります様に、カレンダー板自体がギアの役目しております。

この「カレンダー板の歯車はカレンダーが替わる時間帯
(PM9時〜AM3時)のみ、腕時計の時間表示の歯車と連動します」
つまり”ムーブメントの歯車と噛み合っております”。

言い換えれば禁止時間帯では無い”午前3時〜午後9時”の間は
写真のカレンダー板の歯車はどの歯車とも噛み合ってなくフリーの状態です。
竜頭を引いた時のみ竜頭の歯車と噛み合おります。

 

これが禁止時間帯になると腕時計のムーブメントとの歯車とも噛み合っており。
竜頭操作でカレンダー板を送るにも”ロックされた状態と同じ”です。
それを無理矢理に回す事になる以上は写真の歯車が欠けて壊れます。

さて”カレンダー操作禁止時間帯”これは分かりました。
分かりやすく言えば「夜中は腕時計のカレンダーの操作をしてはいけない。」
ということです。

そう理解しておけば、普通は夜中は寝ておりますから触る事も無いでしょう。
(午前12時は普通に起きてる人も多いですが)

問題は電池交換切れで止まっている腕時計です。
止まっている腕時計のカレンダーを触る事も少ないかとは思おりますが。
何かの機会で触る事もあります。
その時に止まっている腕時計の内部が今”午前中なのか午後なのか”。
これが分からないと”禁止時間帯”を知った意味がありません。
この「腕時計自体(内部)の午前/午後」の認識は重要です。

「どうやって確認するのか?」

竜頭で針を回して「カレンダーが動くのが夜中」です。
止まっている腕時計のカレンダー合わせで大事な事は。
「まずカレンダーの午前、午後を先に合わせる」
ですね。
その合わせ方は次のページで詳しく解説です。次は

「カレンダー午前・午後の合わせ方」 20176.16修正