腕時計の基礎知識/電子腕時計とは/2004年7月(記述)
自動巻時計の時代からクォーツの時代にいきなり移行した訳ではありません。
移行する前に”電子時計”というジャンルがありました。
クォーツ腕時計の発明までの間。
僅かな期間のみ流通した経緯とクォーツ腕時計が余りにも”大発明”だった為に、
その存在は葬り去られた感じがあります。
僅かな期間のみ流通した、ある意味レア物腕時計かも知れません。
自動巻式のムーブメントの次に開発されたのが「電子腕時計」です。
機械式腕時計のように”テンプ”が回転して動くのですが
動力がゼンマイでは無く”電池”なのです。
これがその写真ですが、テンプも見えますが”電池”も見えます。
これが”テンプ”の拡大です。(止まった状態) 。
腕時計に電池を入れるとこの様に動きます。まさしく機械式腕時計と同じですね。
これは”シチズンの電子腕時計”ですが。ダイアルに”Electronic”の文字が見えます。
でも”テンプ式”である限り精度はゼンマイ時計と同じです。
その上に機械時計は電池交換は必要無かったのですが
電子腕時計は精度は機械時計並でも電池式である限り”電池交換が必要”。
これでが爆発的ヒットに繋がらなかった原因かもしれません。
強いて言えば電池で動きますから”土曜、日曜と2日間、
腕から外しても止まらない”これは大変な魅力ではありました。
そこへあの”クォーツ腕時計”が発明された訳です。
次は今の時代は当たり前のクォーツ腕時計を見てみましょう。
この電子腕時計の電池交換の様子はこちらに掲載。2017.6.17修正