腕時計の基礎知識/クロノグラフとは。

腕時計基礎知識クロノグラフ

クロノグラフとは一般的には「ストップウォッチが付いた腕時計」の事です。
小さい針(文字盤)が2つとか3つあるものと言った方が分かりやすいか?

「※ストップウォッチの使い方 ※0位置の合わせ方 ※秒針の見方」です。

前ページでクロノグラフの腕時計は2つの小さい針が付いています。と
書きましたが写真は3つ。

「上が分針」「中央が秒針」「下はアラーム時刻」です。本
格クロノグラフにはアラームは付きません。
替わりに「1/100秒」の針が付く物もあります。
1/10秒は1秒で針が1周する訳ですが、1/100ともなると
目にも止まらない早さで小さい針が回りますので迫力満点です。

これが1/100クロノグラフ

腕時計基礎知識/クロノグラフの小さい針

クロノグラフの腕時計は前ページでも書いた様に「一番大きな秒針」は普段は動きません。
この腕時計の場合も同じで普通の腕時計では秒針になる針は動きません。
「秒針」は赤い○の上側になります。
下の○は、アラームの設定時間の為の針ですからここでは解説はしません。
もちろん上の小さい針は「分針」です。

腕時計基礎知識/クロノグラフのボタン

クロノグラフの腕時計には普通「ボタンが3つ」付いています。(
写真の腕時計も3つです。
残りの2つはボタンではなく竜頭です。
上の竜頭が時間合わせ用。下の竜頭がアラーム時刻合わせ用です。)

クロノグラフのボタンはストップウォッチの「スタート」「ラップタイム」
「ストップ」を機能させる為にあります。

腕時計基礎知識/クロノグラフボタン2

では簡単にクロノグラフの操作について。
先ずは青い○のボタンをプッシュで大きな秒針が動き出します。
これでストップウォッチが”スタート”です。
そしてもう一度、同じ○のボタンでストップします。
(この写真ではスタートしてから7秒が経過しています。

腕時計基礎知識/クロノグラフのボタン3

次に上記写真の青い○位置のボタンをプッシュで
大きな秒針が高速に回転して「12時位置」で止まります。こ
れが「クロノグラフのリセット」です。
今は上の2つのプッシュボタンを使いましたが”左下のボタン”は使っていません。
このボタンは”ラップタイム用”です。

例えば先ほどはスタートしてから右上のボタンで留めましたが、
これを左下のボタンで止めると左上のボタンを押してもリセットしません。
これは腕時計が続けて時間経過を計測する為にスタンバイしている為です。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置

もう一つクロノグラフの腕時計で良くある勘違いですが、
腕時計を購入して届いて取り出してみたら。
上記写真の状態だった場合です。
「基礎知識の針」の所でも触れましたが、この状態を見て
「腕時計が動いていない!」って言えば笑われます。

次に普通は”ストップウォッチが停止状態”と、そう思います。
よってボタンを押してリセット(0位置に戻す)操作をします。
ところが秒針が高速に回転して止まったのが写真の位置だったら。
(本来は写真の2つの○。この2つの針が真上で停止しないといけません、
写真ではずれています。)
これはクロノグラフの動作がおかしいとクレームになることがあります。
これはちょっと笑えませんが。

その前に「0位置調整」が出来ないか確認してください。
クロノグラフは0位置調整が必要なのです。
本来出荷時は合わせてあるものですが、電池交換すれば0位置は狂いますから必ず合わせます。

では「0位置合わせ」の解説です。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整

この操作は腕時計によって違いますが例として写真の腕時計で解説します。
(竜頭とプッシュボタンで合わせるのはクロノグラフでも同じです。)

先ずはリセットしてストップウォッチを停止させます。(ラップタイムの停止では無い)。
次に○位置の竜頭を2段引きます。1段目ではありません。
(それはカレンダー早送り状態です)カレンダーの合わせ方は、
この後の「基礎知識のカレンダー」で解説します。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整2

竜頭を2段引いた状態で□位置のボタンを押すと「線で示した分針」が1目盛り送られます。
長押しで押さえ続ければ高速で回転しますから
針を手前で止めから1目盛りづつ進めて「0位置」に合わせます。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整3

これで「分針の0位置」が、合いました。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整3

次に○位置の竜頭は、そのままで□位置のボタンを押すと”線で示した針”が
1秒づつ進みます。多く回す場合は”長押し”です。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整4
これで「分針」「秒針」ともに「0位置調整」が出来ました。
今は竜頭の操作は同じでプッシュするボタンが違っただけです。
これが腕時計によっては押すボタンは同じで竜頭の引き出す位置によって
修正する針が切り替わる腕時計もあります。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整5

クロノグラフの0位置を合わせた後は、写真○位置の様に竜頭を押し込んでください。

今、この操作で竜頭を2段(一番外まで)引き出した限りは、
その間ストップウォッチだけではなく「本来の時間」も停止しています。
私の経験でもクロノグラフの0位置の説明の後で、
また電話が入り「今度は時間が10分遅れている!」とクレームがあった経験があります。
(0位置合わせに10分も掛かったのだなと)

この竜頭操作も後で「基礎知識の竜頭とは」で解説いたします。

あとクロノグラフで良くある質問ですが、本来は大きな秒針は動いて居ませんが
ストップウォッチを作動させておけば普通の秒針と変わりはないのでは?。
といった質問です。
これはその様な使い方は間違いではありません。
ストップウォッチを動作させておけば、普通の秒針付きの様に使用できます。
ただし、ストップウォッチは別回路で作動します都合上、
腕時計の電池寿命は本来の半分も持続しません。
またクォーツ腕時計ではない、機械式腕時計の場合は機械の摩耗が激しくなります。

この下はクロノグラフでも違ったタイプの腕時計の紹介です。
クロノグラフの操作は、もう分かった方は
次の「腕時計の基礎知識/腕時計のベゼルとは」です。


念の為に違った腕時計でクロノグラフの操作をもう一度やってみましょう。


腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整6

シチズンの腕時計「オルタナ」です。
この腕時計の場合も大きな秒針は普段止まっています。
小さい針は「上がストップウォッチの分針」。
「中央がストップウォッチの時針」「下が時刻の秒針」です。
先の腕時計と違う所は「アラームが無い」事と「ボタンが2つ」しか無い所です。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整7 腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整8

通常ストップウォッチは、このボタン(青い○)でスタート。
この様に秒針が進んで、もう一度同じ○位置のボタンでストップ。
次に竜頭の下のボタンを押すと。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整9 腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整10

高速で大きな秒針が回ってリセットです。
この腕時計でリセットしても針が○位置で止まっている場合は修正が必要。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整12 腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整1

先ずは竜頭(○位置)を引いてからボタン(□位置)をプッシュで大きな秒針が1目盛りづつ進みます。ちなみこのタイプは「長押し」しても早送りはしませんから1目盛りづつ送るしかないタイプです。1秒づつ、ここまで送れば0位置合わせ完了。

腕時計基礎知識/クロノグラフ0位置調整14

後は○位置の竜頭を戻せばOK。

次は「腕時計のベゼルとは」です。