基礎知識/腕時計のベゼルとは(ダイバー腕時計)/2004年7月(記述)

ベゼルとはこれです!
と、いきなり言われても困りますよね。(^^;)
一般的にはダイバーウォッチ用の機能で、その場合は「回転ベゼル」と呼びます。
写真の様に腕時計の「ガラス周囲のリング」(目盛リング)の事です。
よって単に”ベゼル”と言うとダイバーでは無い時計にも装着されております。

ここではダイバーの腕時計「回転ベゼル」として解説してみます。
用途は潜水の時に酸素ボンベの残量時間を計るのが本来の目的です。

腕時計基礎知識/回転ベゼル写真

写真・左のように現在が「9時10分」とします。
背中の酸素ボンベが残り20分で無くなるとした場合。
ベゼルの▽マーク(数字でいう12時)を写真・右の様に長針の先に移動します。
これでベゼルの「20の数字」は青い□の所に来ました。
潜ってから長針が「20」の所に来るまでに浮上すればOK!となります。

腕時計基礎知識/ベゼル逆回転防止「←」方向には回転しない!

「←」方向と言うことはつまり時計の方向に回転(正回転)しないです。
これを「逆回転防止機能」と言おります。
よくある勘違いは「逆回転防止=正回転しかしない」と
思って居る方が居ますが「一方向しか回転しない」という意味です。

 

この機能の意味は潜っている間に時計が岩などに当たって「←」方向(正回転)に
動いてしまえば残り時間が予定よりも長く表示します。
それでは命に繋がりますから危険です。
反対方向なら間違っても早く浮上するだけですから危険は少ないという事になります。
その為に 「逆回転防止」機能が付いております。

回転ベゼルを回すときに「カチカチ」とかの音がします。
音がすると言う事は指にも、ステップの衝撃が伝わります。

これが安物(飾りだけの時計)なら左右の遊びがあったり。
逆回転するモノも存在します。

逆に高級機種になるとカチカチの「Oneステップが非常に小さく」高級感が漂おります。
また本格ダイバーモデルでは「Noステップ」、ムにゅ〜っと回るモノもあります。

追記:
ベゼルの回転機能は、潜る方でなければ不要な機能ですが。
雰囲気だけで「回転する構造に作ったモデル」もあります。
これを「回転するから潜ってもOK」と思う方が居ます。
プロのダイバーはそういった装飾的な意味での回転ベゼルの腕時計は使おりません。
「200m防水」と書いた「JIS規格防水」の腕時計のみを使用されます。
金額では、やはり7万円以上はするでしょうか。

ベゼル=「回転ベゼル」の様にお伝え致しましたが、回転しないベゼルもあります。

次は「ベゼル」でも回転しないベゼルについて。 2017.6.16修正