腕時計の基礎知識/発電式クォーツとは(キネティック)

クォーツ腕時計でも「発電式腕時計」について。いきなりキネティックのムーブメントの登場ですが自動巻の腕時計に実に良く似ているのが分かります。
クォーツ腕時計の解説に、いきなり「機械式腕時計」の登場で恐縮ですが。機械式腕時計の頃も、左の「手巻き式腕時計」から「何とかネジを巻かなくも腕時計が動かないか?」といった発想から「右」の「自動巻式腕時計」が発明されました。
発電式腕時計もこれと同じ発想で「電池式(クォーツ)腕時計」から「何とか電池交換をしなくても動かないか?」といった発想から発明されました。これにチャレンジしたのはあのセイコーでした。
それは1980年代,クォーツ腕時計が発明されてから僅か10年くらいです。最初は「Auto Quartz」(オート・クォーツ)と言っていたのが「AGS」(Auto Generation System)と呼び名を換えて、今は「KINETIC」(キネティック)になりました。
この変化、精度はクォーツ腕時計ですから同じですが「フル充電動作時間」(フルに充電してから、放置して何日動き続けるのか?)が伸びる度に名前を変えて進化していきました。
「発電式腕時計」というと何か、かなり大きな機械を想像してしまい大げさな感じですが(;^_^A

この様にムーブメントは「自動巻式腕時計」に実に良く似ています。「ローター」があるのは自動巻式腕時計と同じですが違いは、クォーツ腕時計特有の「電池」と「コイル」が内蔵されています。よってまさしく「昔の自動巻式腕時計」の発想を「クォーツ腕時計」に持ち込んだ画期的なものです。まさしく「自動巻式腕時計」と呼んでも良い構造です。
「オートリレー」(Auto Relay)
この「キネティック」には「キネティック・オートリレー」という商品が発売されています。普通の「キネティック」と何が違うのか?


この様に文字盤に表記されていますから普通のキネティックとは見分けは簡単。このオートリレーの特徴とは?「自動パワーセーブ機能」「強制パワーセーブ機能」「自動時刻復帰機能」です。
「自動パワーセーブ機能」
72時間以上腕時計に振動がないと全ての針が停止し無駄なエネルギーの浪費を押さえます。
「強制パワーセーブ機能」
竜頭を1段引き出してから、1秒以内に戻すと強制的に72時間、外した状態のように停止させる事ができます。
「自動時刻復帰機能」
これがメイン機能です。針が止まっていても回路内で時刻を刻み続けています。腕時計内部のローターが回ると回路内で蓄積された時刻情報を呼び戻し針が現在時刻まで高速に回転して表示します。しかも!4年間も覚えていると言うのですから凄い!
次は「光発電式クォーツとは」です。
