CITIZEN腕時計(シチズン)FORMA4710-470176の電池交換
CITIZEN腕時計(シチズン)FORMA4710-470176の電池交換修理続きです。これが裏蓋を開けたところですが、外見の綺麗さとは裏腹にあまりにものサビ方には驚き!
裏蓋のパッキンを見ても硬化まではしていないのですが、これはもう交換するしか無いでしょう。とにかくはケースの掃除をしないと電池交換が出来ません。竜頭のパッキンは綺麗なものですね。
竜頭の芯に汚れが付いているのは、引き抜くときに。このパイプ部分の汚れが付いたものでしょう。
これでムーブメントは取り出せましたから、ケースの掃除にかかります。パッキンの硬化はありませんが、弾力は少し無くなっております。
パッキンの下の部分も汚れております。これでは湿気が入ってしまおりますね。先ずは裏蓋を掃除します。
さて、次にケースですがこれはちょっと厄介。何故かと言えばこれは写真では汚れているだけに見えますが、良く見るとケースが腐蝕しております。
パッキンが役目を果たしていないので、ケース内部にも錆が浮いております。
汚れの塊を削り取るとケースに損傷を与えますから、時間を掛けてゆっくり拭き取ります。ケース内部は綺麗になりました。
しかし、裏蓋との接点はこの様に汚れを拭き取るとステンレスまでが腐蝕して凸凹になっております。この腕時計はもう3回目の電池交換ですから、おそらくもう6年はご使用。その交換に一度もケースと裏蓋の接点が掃除されておりません。電池交換の度に(2年に一度)掃除しておけばココまでは錆びなかったでしょう。
これだけ綺麗に使用されていましたから、この内部を見てかなり驚かれていました。
これでは新しいパッキンを入れても多少の隙間が出来るかも知れません。
本来よりも少し太いパッキンを入れておきましたから大丈夫でしょう!裏蓋を開けるとケースの縁が必ず汚れております。これを拭き取らないと湿気や汚れが更に付着しやすくなり裏蓋周辺に湿気が溜まりやすくなります。腕時計には良い環境ではありません。かといって、自分で裏蓋を開けて頻繁に掃除することが良い事か?と言えばそうでもない所が問題です。興味のある方は「腕時計の基礎知識/防水性能と腕時計の耐久性」をご覧ください。
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シチズン腕時計電池交換トップへ 。2005年10月(記述)/2017.9.13修正