SEIKO腕時計(セイコー)パーペチュアルperpetual-8F32-0010電池交換2

先ずは電池が留まっている構造を見ます。

この爪のみ”3箇所”で留まっております。

電池の下に赤い半透明の絶縁フィルムが見えます。マニュアルではこのフィルムの下に工具を差し込んで”一緒に外す”と書いてあります。

またマニュアルではピンセットでは無く”専用の工具を使用”とあります。ところが今回は自分の腕時計でもありますし、もし専用工具を使わないでピンセットなどを代用すればどうなるか?これも参考になりますから実験です。

それにマニュアルでは専用の工具でも”電池を縦方向にコゼてはいけない”とあります。上方向に電池を抜くのに上にコゼてはいけない?

○のフィルムの下にピンセットを差し込んで横にコゼても当然外れません。禁止行為の”縦にコゼる”と電池のみが浮いて外れました。マニュアルでは”フィルムが電池と一緒に外れます”と書いてありましたがフィルムがムーブメントに引っかかっております。フィルムを取り除くとムーブメントが現れます。

これがパーペチュアル用電池外しの専用工具。

おや!!ピンセットを差し込んだのでムーブメントにキズが!(;^_^A。
しかもコイルのすぐ横!(☆。☆)かなり危険な行為をしていたようです。しかし”この位置からしか工具を差し込んではいけない”と書いてあったのです。もちろん”専用工具”の事ですが。やはりピンセットでの作業はマズイですね。

これが新しい電池。レディース用とメンズ用。

新しい電池には赤いフィルムはありません。電池のマイナス側(裏側)がビニールで覆われております。そしてムーブメントのマイナス端子に当たる所のみ露出しております。

 

よって決められた向きに入れないとマイナス端子と電池が接触しません。新しい電池には”デンチハズシグチ”と書いてあります。2度目の電池交換は楽そうですが、最初は電池を外す位置を探すのが難しいかも。

そして、その真下に”AC”の記載が。この右の金色の金属端子がそうです。”↓”を竜頭位置に合わせて装着すればOK!

先ずは”ACリセット”。裏蓋にも書いてあった”3秒以上”です。次に左の”0”を接触させてカレンダーの0位置合わせ。(閏年合わせ)

次に月と日にちを合わせていきます。

裏蓋記載の3分以内に出来なければ、カレンダー情報が消去されます。また今回は動いている時計の電池交換ですからカレンダー情報は内部に残ったままです。最初からカレンダーセットをする為には5分放置してから電池交換を行おります。

カレンダーの閏年や日にち合わせの解説が”マニュアル3ページ”に渡って解説されております。方法は腕時計のリセット作業の様な操作を繰り返し何度も行おります。つまり”竜頭操作ではなく、ムーブメントを直接触って合わせます”これはハッキリ言って皆さんが”自分で行うのは無理”ですね。

しかし、セッティングの度にカレンダー板が”カクン・カクン”と自動で送られる姿には感動します。流石セイコーの技術は凄い。

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