腕時計ベルト・バンド調整/その他の調整方法/両サイド割ピン
FESTINA って名前の腕時計ですが電池交換のついでにベルト調整もご依頼です。
今になっては作業の後の編集なので写真でも、良く見れば解りますが。
現物を見た時は、裏側とサイドを見て割ピン式と思いました。
写真・右を見れば割ピンの頭が割れているのが解ります。
よって割りピンの反対から工具で叩き出します。
ところが叩き出そうとしたら、短い割りピンが出て来ました。
途中で折れたのかと。でも突き出すのみで何故折れる?
良く見れば左の□の箇所、このピンと比べれば、どうやら短い割ピンを
両サイドから刺し込んで固定する構造らしいです。
構造は分かったとしても。ではベルトの中央からどうやって外側へ押し出す?
時計メーカーの物では無い物は不思議な構造であったりします。
ベルトの表面がグレーに塗装されております。
塗料が接着剤代の役目を果たしているのか?
中央の穴へ工具を差し込んで外へ押し上げても動きません。
工具で片方をベルトの外側に当て、テコの原理で押し出します。
これ以上出て来ません。とてもピンセットや指で摘んで引き出せる固さでも無く。
ニッパで挟んで○箇所をテコにして引き上げます。(当然キズは付きます)
何とか引き抜く事が出来ました。
割ピンが挿入されてありますが、こういった構造の物は始めて見ました。
こういう構造の物もあると知識があれば、苦労はしなかった訳ですが。
変わったベルト調整一覧に戻る。 2004年7月(記述)2017.6.29修正