腕時計ベルト・バンド調整/その他の調整方法/カット式

腕時計のベルト調整で「カット式」の紹介です。
この方式の物はかなり古い物が多く最近では見かけることもありません。
撮影する商品が無かったのですが。
丁度オークションでアンティークのデッドが落札されまして。
お客様が「ベルト調整」のご依頼もあり紹介です。

腕時計ベルト調整カット式

「RADOの手巻き」ですが。定価¥47.800となっておりますが、かなりの高級品です。
何故かと言うと、1960年代の時計ですから。
当時はまだ大卒の初任給が1万円も無い頃です。
それから換算すれば如何にこの商品が高級であるかが分かります。

腕時計ベルト調整カット式裏側 腕時計ベルト調整カット式バックル

この「カット式」ですが名前の通り、ベルトをカットします。
よって一度切ればもう戻す事(足す事)は不可能です。
しかも!このタイプのベルトの付け根(ラグ部)ですが、完全な「一体式」。
ベルト自体の交換も不可です。つまりベルト調整の失敗は絶対に許されない。
金具(バックル)は「二折れ式」ですが、裏を見ると。

腕時計ベルト調整カット式固定のされ方安いタイプは

この様にネジで留っています(これ高級な証拠)。同じカット式でも安い物は。
丁度スライド式金具の様に、押さえてあるだけ。写真・右(カットの仕方は同じ)

腕時計ベルト調整カット式バックル外し腕時計ベルト調整カット式バックル外し

まずは、このようにネジを緩めると、写真・右の様になり。 「カット式」続きへ
2004年7月(記述)2017.6.29修正