セイコー腕時計ルキア/5Y89-0B20白多軸/電池交換
セイコー腕時計(SEIKO)ルキア/5Y89-0B20白多軸/電池交換修理ですが先ずは写真を見て頂きましょう。これガラスの傷ではありません。またガラスが割れている訳でもありません。そう、これは”水滴”です。しかも、驚くのはこの状態で腕時計は動いておりますし、時間も合っているのです。
しかも、この状態になって3日が経過しているそうですがガラス内側の水滴がとれないので拭いて欲しいとの依頼です。腕時計が止まらないので問題は無いと思っていたそうです。これは拭いてもダメです。電池交換の為にはベルトを開かないと作業が難しくなります。この腕時計のベルトの開き方はバックルから外します。いくら”はめ込みタイプ”の裏蓋とはゆえ。
ご覧の様に”10bar "。つまり10気圧防水ですから、ここまで内部に水が入ると言う事は潜ったか裏蓋が閉まっていなかったか?余談ですがベルトのこの位置の番号はベルトの部品番号です。
裏蓋を開けたところですが、3日も放置していた割には内部が綺麗です。もっと錆が浮いていてもおかしくない水滴の量ですが。スペーサーを外してムーブメントを取り出してみましょう。
スペーサーを外すとさすがにケース内部の周辺は湿気が見えます。聞いてみますと電池交換をして数日でこの様に湿気が入ったと言うことですが。時計店での電池交換では無かったようです。
竜頭を抜くと文字盤とムーブメントが腕時計のケースからフリーになります。腕時計のケースを裏返すと文字盤とムーブメントが出てきます。文字盤にはまったく湿気無し。
角度によるものかと違った角度で見ても綺麗なものです。
ケースはと見ればご覧の湿気。この水滴は拭けば綺麗にとれますが、それでまたムーブメントを戻してはいけません。その理由は「ガラスの水滴を拭いても意味がない理由」はこちらで。こうなれば腕時計は動いておりますし、時間も合っておりますが「分解掃除」しかありません。
「2006年から開始の時計の洗浄の様子。そしてお申し込みフォームは”akiyose.com”で」
セイコー腕時計電池交換トップへ/2005年9月(記述)/2017.12.22修正