セイコー腕時計1980年代レディース43-3020電池交換修理
セイコー腕時計1980年代レディース43-3020電池交換修理です。クォーツの歴史さえ感じてします腕時計ですがムーブメントを見てみましょう。
この年代の腕時計を毎日使っているだけに文字盤の汚れも相応のものがあります。文字盤にクォーツのマークがあるのが懐かしい。
裏蓋の仕上げが粗い感じですがこれも当時の仕上げの規格はこの程度でもOKだったのですね。革バンドの付け根がかなり汚れております。革バンドの腕時計はどうしてもベルトの取り付け部が湿気やすくなる性質上汚れが溜まりやすいですから必ず外して掃除しておきましょう。
裏蓋の記載を見てもキャリバーが「43-3020」今の腕時計は「4桁-4桁」ですからこれも年代を感じます。
腕時計の裏蓋を開けるとケースと裏蓋の密着部が必ず汚れております。ここは普通は掃除が出来ないですがもし自分で開けることが出来れば掃除することが出来ます。ブルーが基調のブランド腕時計の様なムーブメントに大きいコイルも懐かしい。
このタイプの電池交換はネジをはずしかありません。両方外すと厄介ですがこの様に片方のみ外して電池交換します。今の腕時計は電池がこの様にネジで固定されている物は珍しいです。
それにこの当時は腕時計の電池交換は分解掃除までする職人しか、腕時計の内部を触る事は無いであろう事が前提でセイコーも作っていたのでしょうね。
その後メーカーも電池交換は職人以外が行う事も前提に製品作りが変化していきます。その変化の様子はベルト調整でもコラムで書いた「腕時計スライド式バックルが何故すたれたのか?」で解説しておりますから興味のある方はどうど。
さて話が逸れましたが本題に。この様に片方のみネジを外します。
そのまま横に回転させて電池を取り出します。この当時結構大きな電池でしたが1年しか持たない物が普通だったのです。この腕時計当然動きましたが、この頃のムーブメントの頑丈さが伺えますね。
このムーブメントが少し新しくなると「セイコー腕時計(SEIKO)レディス4325-0020」こうなります。20年以上、分解掃除も無く毎日使って未だに電池交換のみで動きます。セイコーの技術力の凄さがこういった所を見ても感じます。
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