SEIKO時計セイコー5854-5000電池交換

セイコー5854-5000

セイコー5854-5000電池交換です。「電池交換宜しくお願いいたします。」
とは言われたものの・・・この文字盤の錆び。
文字盤がここまで変色するのはガラスの接着剤が硬化して。ガラスとケースの隙間から湿気が入っている証拠です。

セイコー5854-5000竜頭

”ガラス外れの前兆”も見て取れます。竜頭はオニキス。

裏蓋は”はめ込みタイプ”ベルト調整は”カット式”で、しかもネジ留めですから高いです。

セイコー5854-5000開け口

開け口はここです。こういった開け口は分かりやすいですが、
工具を水平に突くにはブレスが邪魔します。
しかしベルトが一体式で押し下げられないから”こじ開け工具”を水平に突けない。
開けるときに変にベルトに力を掛けると、右写真の様に折れ曲がります。
ケースとベルトが一体型タイプですから折れ曲がるとブレスのみ交換は不可。
つまりケースごと交換ですが、もうパーツは無いでしょう。

セイコー5854-5000ムーブメント

これがムーブメント、レトロなクォーツムーブです。
まだ”クォーツ腕時計は腫れ物に触る様に取り扱って下さい。”と言ってた頃のムーブか?

パッキンも潰れております。外そうとすればゴムですが折れました。

ゴムのパッキンが硬化してパキパキ。スペーサーを外して。

竜頭を抜きます。(2005.6月の撮影ですから、 まだ電池交換メンテナンスの発想はありません)これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もサビが進んでおり。裏蓋を綺麗にします。

ケース内側も掃除して。パッキンも交換します。

 

電池を入れたら動き出しました。もっと綺麗な状態の時計でも動かない物は動かないですが。
文字盤には”SEIKO Quartz”の表記しか無いですが、作りからはドルチェです。
まだ、”ドルチェ”って名前が無かった頃のモデルか?

「2006年から開始の時計の洗浄の様子。そしてお申し込みフォームは”akiyose.com”で」

セイコー腕時計電池交換トップへ/2005年9月(記述)/2017.10.18修正