腕時計ベルト・バンド調整/TAG HEUER LINK

TAG HEUER LINKのベルト調整です。

以前のタイプと似ていますがコマが曲線的か直線的かで区別します。

ベルト調整は中央からは外せない構造ですから端から外します。

端のコマのみCリング構造になっていますから「Cリング式」の要領で外します。

Cリングピンを抜くとピンセットの先で摘んだ力でコマが外せます。

そしてネジを外しますが、これは本来はシッカリ締まっていますから
ピンセットで摘んだのみでは外せません。精密ドライバーで回します。

外したネジはこのパイプの先端のねじ切り部分に固定されています。

あとは同じ事の繰り返し。

ただ、このパイプは抜けません。
裏側から見て「かしめの凹み」が見えますが抜けません。

これがバイクなどの振動で途中から外れる事がある様で、この状態をみて
「ピンが切れましたので交換」という依頼がありました。
実際わたしも始めてこのベルトを触った時には、
パイプとは思わず「ピンが切れた」と思い込んでいました。

それは以前のセルシリーズの構造、「ピンをかしめたモデル」しか知りませんから
同じように思い、勘違いでした。

戻すときは逆の作業です。パイプの先端にネジを留めて右側のコマを乗せればＯＫ。
そのままでは簡単に外れますが、次のコマで両方から挟んで外れない構造です。

数カ所が微振動の連続などで緩むと全体的に広がって
端から外さなくてもネジは抜け落ちる事があると思います。
このネジは「TAG HEUER取扱店のみ」入手可能です。

私の店では取り寄せなどは不可となります。

この場合は汗とホコリが接着剤の役目をしてネジが吸い付いています。

この形状のネジは代用出来るものはありません。せめて「余りコマ」を
同梱頂ければ助かりますから、このタイプをお持ちの方は「余りコマの保存は必須」です。

購入時に2コマくらい余分に取り寄せて貰って保管しておくのも良いでしょう。

「色んなベルト調整」トップに戻る。2004年7月（記述）2017.7.1修正