腕時計ベルト・バンド調整と交換修理/Cリングの調整方法

腕時計のベルト調整のひとつで、あまり安い腕時計には採用されていない「Cリング式」。
このタイプの基本は「割ピン式」と同様ピンを打ち抜くのみ。
この写真を見ただけでピン!と来た方は凄い。
これがまさしくCリングタイプの調整ですが下記に詳しく解説していきます。

この「 Cリングタイプ」は専用の修理工具を使っても指で突いてピンは抜けません。
必ずハンマーが必要。
下の写真の「1番」の簡易修理工具では使い物に成らないです。
専用の修理工具以外で出来ればそれは奇跡かも?。

こういった修理工具ですが、工具の解説は「腕時計修理工具について1」をどうぞ。

腕時計ベルト調整方法

まずは上記写真の様に腕時計のベルトをバイスに固定して「打ち抜き棒」を当てがいます。
もちろん写真の様に「↓」の向きに注意ですよ。
そしてハンマーで叩くと徐々に押し込まれていきます。
ただ 間違っても一撃では抜けませんから、あまり気張ってはいけません。

それと重要なのは「必ず抜け落ちるまで打ち抜く」です。
途中まで打ち抜いて、後はペンチ等で引き抜こうとしてはダメです。

腕時計ベルト調整Cリング式方法

必ずこの位置まで打ち抜きます。すると、おそらくバイスの下には

腕時計ベルト調整Cリング式ピン

この様な何の細工も無いピン(棒)が落ちています。
くびれも戻りもないので、いったいどの部分でピンが抜けない様に固定されているのだ?
そういった形状ですね。

さぁ、このピンが抜け落ちたところで
何も考えないで腕時計のベルトをバイスから外していけません!
何故ならば。

腕時計ベルト調整Cリング式分解写真

ピンが下まで抜ければ、上記写真の様にベルトは外れます。が!
注意が必要なのは。○印の様な
「小さな部品がまだ腕時計のベルトの中に残っている」
のです。
大きさ2mm~3mm。これがこのCリング式の「心臓部」なのです。
この部品を無くすと、もうどうしようも無くなります。
時計店に行っても売ってはいません。では、これが何処に入っているかですが。

腕時計ベルト調整Cリング式のCリング位置

腕時計ベルト調整Cリング式リング装着箇所

ココに入ってます。よってピンを打ち抜いたらバイスに固定しているベルトを外して
無闇にベルトの上下の向きを変えてはいけません。 ゆっくりベルトを傾けましょう。
この小さな部品が畳の上にでも転がれば見つけるのは大変な作業になります!では
その「小さな部品」の拡大写真を見て頂きましょう。

注意:この「Cリング」写真では凸の部分に入ってますが凹の部分に入っている
タイプもありますからご注意くださいね!!Cリングの調整方法2。こちらに。

腕時計ベルト調整Cリング式リング拡大

これを見て何故「Cリング」と呼ぶかは一目瞭然!断面が「C」の形状になっているからです。

腕時計ベルト調整Cリング式ピン拡大

腕時計ベルト調整Cリング式組み立て

この様に組み込まれているのですが・・分かります?(;^_^A 。
さて「Cリング」を無くさない様に注意しながら任意の個数だけ外せば
今度は元に戻すだけです。

腕時計ベルト調整Cリング式リング挿入箇所

おそらくこの状態になっていると思われます。ここで注意です!この「 Cリング」の入る「穴」は上と下では「直径」が違います。必ず「穴の直径が大きい方」から入れてくださいね!(この直径が同じではピンを打ち込んだ時に抜けてしまいますよね(;^_^A )

腕時計ベルト調整Cリング式組み立て方

この向きで組み込んで行きますが「↑」の向きと反対から「ピン」を入れる。
あとは「Cリング」の入れる向き「上記赤い字内容」をよく確認してから
組み込んでください!
ピンの打ち込み方法は「割ピンの調整方法」で解説したのと同じ!
とにかくこの「Cリング式」は結構力が要るのと、
小さな部品なので細かい物を触るのが苦手な方は触らない方が良いです。
チャレンジするにはご注意を!

注意!このCリング調整の前に「割ピン式」のところで
”画鋲での調整”を紹介致しましたが。この画鋲は「割ピン式」のみ有効です。
もしこの方法で「Cリング式」のベルト調整をするとどうなるか?そ
れは、こちらCリング調整を画鋲でやってはいけない!で、どうぞ!

やはり「Cリング」を実行するにはバイスや金槌。 ベルト用工具は必携です。
ただご安心下さい、今やこういった工具は楽天など、どなたでも安心して購入出来る場所で検索すれば多数出てきますから、 揃えておいても良いかも知れませんね。

 

次は「腕時計ベルト調整/簡易アジャスター」といきましょう。