時計バンド調整/錆びた割りピン

2017.7.15お預かりの「ブレス洗浄」です。編集しているのが8/27ですから
もう一ヶ月以上。
その間「洗浄・5-56に漬ける・洗浄・割りピンを叩き抜いてみる」
この行程を何度も行う繰り返しの作業です。

コマ同士もサビで摩擦が大きく動きがスムーズではありません。 
バックルの「KS」のマークから40年くらい前のメタルバンドです。

抜けた割りピンを同梱ですが、この素材が悪く錆びてステンレスのコマと一体化しております。

本体への取付部分と、左の2コマは一体化しております。

全体的にも固い感じですが、これは洗浄で動くようにはなるでしょう。

割りピンが通る穴が無い部分もあります。
一応は抜ける箇所は全て抜いて洗浄する積もりですが。

写真で固さが分かりますでしょうか?

一度、5-56に漬けて2昼夜おきました。洗浄して一コマは外れましたが。

あとはここまで抜けてもそこからが微動だにしない。

割りピンでもネジピンでも無く棒が打ち込んであります。

反対側の形状が分からず。

兎に角は何度か同じ作業の繰り返し。

一箇所、外れたものの。これはピンが動いて外れた物では無く。

ピンの先端が折れたようです。

割りピンの反対側が見えます。叩いて戻すにも微動だにせず。

押してもダメなら引いてみな。では無いですがニッパで引いても微動だにせず。

また同じ手順で作業を繰り返すしかありません。

端のコマもピンか棒か?形状がわかりません。

何度も同じ作業の繰り返しですが錆びてコマの内壁に固着した状態で
剥がれる気配も無く。

何度も洗浄するのでピッカピカになりましたが、この状態からは進展せず。
でも洗浄する度に綺麗になりますから、昔の製品は素材が良いことが分かります。

 

「腕時計ベルト調整/Cリングの調整方法」へ  2017.8.28作成記事