腕時計/三つ折れバックルの微調整方法/

三つ折れバックル限定の方法ですが「最も簡単な調整方法」です。
写真の□の部分の穴を移動させて5段階に移動させて調整が効きます。
「穴2つ分=コマ1個分」くらいです。

これを会得できれば夏場、ベルトが蒸れるシーズンには「半コマ分だけ大きく」
とか自分で出来ます。
ただ最近のプッシュバックル等はこの「微調整部分」が無い物。
また有っても一つだけ。という物が多いですね。

先ずバックルを開くのに指を掛ける方の穴は触れない事が原則。左側5つの穴で調整します。

バックル左指で固定し右手で爪楊枝を持ってバネ棒の先端を突きます。

「※ 注意点は写真は新品のバネ棒ですから楊枝程度で突けますが。
現実は錆びついて伸縮しなかったりで、 突いても微動だにしない物もあります。
その場合、私なら専用工具をあてがって金槌でコンコン!と衝撃与え
伸縮させる事もありますが、全く諦めるしか無い場合もあります。」

ココまで突きます。意外に専用工具なら突きすぎるとバネ棒が壊れます。
楊枝なら突きすぎる事も無く、滑らせてても怪我をする事は無いでしょう。
(クリップ・押しピン・ボールペンの先・フォークの刃先等、代用が効きます)

バネ棒が手前に出ない様に左の親指の腹で押さえておきましょう。
こうなると慣れない人にとっては戻すのが大変になります。

そしてこの様に突いた方のバネ棒の先端を左にズラします。
斜めになっておりますがバネ棒の両端はしっかり穴に刺さっております。

バックルを返して今度は反対側の穴を。

同じく楊枝で突きます。更にもう「1穴、左にずらす」には同じ作業を繰り返します。
バネ棒を外して一気に3つくらい移動させたい気持ちは分かります。
ですが「一穴づつ」が安全です。そうする理由もあります。

それは、バネ棒を外して見たら(写真の状態)バネ棒の先端が外れて壊れている場合。
(この状態は私らでも外してみないと分からない)。
この状態であった場合、外した瞬間に先端だけが、何処かへ飛んで行きます。
見つかっても取付は大変、一穴づつずらせればバネ棒が壊れていても安全です。

慣れると外して行う方が早いですが、バネ棒を飛ばして紛失する可能性もあります。
外れた場合の取付方法は写真の様に片方のバネ棒の先端を穴に挿します。
コツはバネ棒をバンドから1/3くらい飛び出した状態で下側の穴にあてがい、
はまったら滑らせて下の写真の位置までバンドを押し下げます。

親指を○の辺りに添えてバックル内側に向かって押す力を加えながら、
外れているバネ棒の先端を押し込みバックルに内側に入れます。

一気に穴に入れようとはせずに、写真の様に兎に角はバックル幅の中にバネ棒を入れ。
ベルトを左右に動かしてバネ棒が「カチッ!」とはまる箇所を
探すようにするのがコツですか。

良くある失敗は、バネ棒がバックルからずれた瞬間に飛び上がり。
ソファーの隙間などに入って紛失するパターン。
「プチッ!」と音がして瞬間的に視界から消えます。
経験から飛びだした方向は分かりません。
部屋が静かな場合は着地点で音がしますから分かります。
でもテレビが鳴っていたり。柔らかい物の上に落ちれば音は聞こえません。
フスマの桟の上・状差し・自分の胸のポケット何処に入っているか分かりません。
作業後「しまった!」とばかりに髪の毛を触ったら落ちてきた。
そんな話も聞きます(;^_^A。
4・5メートルは簡単に飛んで行く勢いですから目に入らない様ご注意を!

それを防ぐにはA4サイズくらいの大きさの透明のビニール袋の中に
バックルも(腕時計ごと)作業する手も突っ込んで行えば、
飛んでも紛失する可能性は低くなりますね。

 

次は「バックル部分の穴を一つずらし出来ない物」へ。

「ベルト調整トップへ」  2004年7月(記述)・2017.6.14修正