光発電

「2007年8月1日」 

現在の私は昔の様なスーパーの中でのテナントでは無く、普通の個人商店ですからお客様も近くの方ばかり。しかも親父はもう83才。

(最近、見始めた方も多いらしく話の背景が分からない方も多いと言う事でちょと説明ですが)

かつての私は明石のスーパーのテナントとして25年間、店をしていました。それを2006年5月に店を閉めて実家の親父の店に戻りましたので今で1年目くらい。1年くらいでは私を目当てのお客様は居ませんが。強いて言えば友人かサイトを見て来る方くらい。よって目当ては親父の人が多いので、お客様は60代〜80代って方が多いのです。

親父もかなり耳も遠く、年齢的な惚けも出てきていますから家庭の中でも会話は、ハチャメチャになります。人の話がちゃんと聞こえないのですが歳がいくと確認してまで聞くのは邪魔くさく成る様でして、ちゃんと聞こえずに理解しないまま質問に答えようとします。質問側からみれば内容と違った回答をしますから、意味が通じなくなる時が良くあります。中にはそれでも偶然会話が繋がる時があるから厄介。いつも、それでお袋と夫婦げんかしている訳で、側で聞いてるわたしはノイローゼ気味でもあります。

そんなで最近はあまり店に出ようとはしませんが先日、たまたま昼飯交代で二人で店に居る時に、80代と思われるお得意さまが来店。

その前に”光発電”

時計用語ですがソーラーウォッチの事。つまり文字盤に光り(日光でも蛍光灯でも良い)が当たって充電して動きます、つまり電池交換をしなくて良い腕時計です。今回はその光発電のお話ですが。

来店の目的は電池交換でしたから私が行っている間に、お客様がまだ店に居るのに親父は飯を食いに2階に上がろうとします。もう得意様の顔を忘れている事も多々。そこへ、こちらも御高齢のお客様の方から親父に。

「おお!あんた久しぶりやな」

「へぇ、お陰さんで。あんたも元気そうですなぁ」(誰か分かっていない)

「お互い、それだけが取り柄ちゅうとこかいな(笑)」

「いや、ほんま!取り柄ちゅうか、それが一番大事ですわ」

「あんた息子はん、居ったんやな?・・・今、見てびっくりしたわ。ほなもう隠居か」

「お陰さんで、もう物忘れがひどうて商売になりまへんがな」

「ほんま、ほんま。ワシもやがな」

と、お客様。何気なくショーケースの中の時計のプライスを見ながら。

「あんた、この”光発電”って書いてあるのは光る時計なんか?」

「はぁ。光るって書いてあるんで光るんでしゃろなぁ」
(おそらく光発電の言葉は浮かんでいなくて、そんな新製品を私が仕入れたと思っている)

「ほな夜もかいな?」

「ええ、24時間、電池交換要らずですわ」

「へぇ・・・ずっと光っても電池交換要らんのか、
でも夜まで光ったら眩しいやろな」

「まぁ、寝るときは文字盤を向こう向けといたらよろしいがな。」

「なるほど・・そないして使うんかいな。
変わった時計が出るんやな・・・もう付いていけんわ」

「ほんま、私も一緒でんがな、
付いて行けんようなったら引退しかおまへん!」
(互いに”笑”)

その会話を聞いていて私は思いましたね・・・

「付いて行けんのは、あんたらの会話やわぁ〜!」

いくら惚けてきたって、時計屋がそんな説明したらあかんやろ・・(v_v)

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