腕時計笑い話/電池交換編(ある意味では基礎知識?)
「腕時計の電池交換編」(電池交換に来られた、お客さんの言葉です)
普通、腕時計の電池交換に来られた方は。
「すみませ〜ん。」
「ハイ、いらっしゃいませ!」お客さんは、腕の時計を外しながら
「あの〜これ止まったのですけど・・電池かしら?」
「少々お待ちいください。今、調べてみますね。」
これが普通のパターンです。ところがお店には色んな方が現れます。ボクは慣れておりますから、どれも”電池交換の依頼”と分かるのですが。聞いた時は、えっ?って思う例の紹介です。
「その1」 お年寄りが入って来て腕時計を外しながら・・・
「おにぃちゃん、ちょっと乾電池、換えてか!」
「はぁ!(☆。☆)乾電池ですね。わかりました。少々お待ちください。」
(腕時計のスペースにどうやって乾電池入れるねん!。入れるならやっぱアルカリ長寿命か?と、言うことで・・・
入れてみた!ボクも同じレベルだったりして(;^_^A )もちろん合成画像ですよ(;^_^A (半年に2・3人)
「その2」 お年寄りが入って来て腕時計を外しながら・・・
「おにいさん、ちょっと電池動かしてぇ〜な!」
「はっ?!、(☆。☆)電池を動かすのですね。少々お待ちください」
”時計を動かして”という積もりが、言葉のあやですね。しかし、電池を回転させるのかいな!(;^_^A )(年に2・3人)
「その3」 お年寄りが入って来て腕時計を外しながら・・・
「にいちゃん!ちょっと石、換えてか!」
「はっぁ!?石・・・ですか。わかりました・・・」
この意味が分かった方は機械時計を知ってますね!(^_-)-☆。
お若い方には理解しがたいかも知れませんが、昔の腕時計(ゼンマイ式)の中には「石(ルビー)が入っていたのです」。もちろん電池は入って無かったのですが。それとの混同バージョン。
この「石」についてはこちらで分かるかな?「手巻き時計」
(月に2人は居ます)
「その4」 おばさんが入って来て腕時計を外しながら・・・
「にいちゃん!ちょっとゼンマイ換えて!」
「はっぁ!?ゼンマイ・・・ですか。わかりました・・・」
どう見てもクォーツ式(電池時計)
「その5」 お年寄りが入って来て腕時計を外しながら・・・
「おにいいさん、今何時?」
「はぁ。12時10分ですが・・・」自分の時計の時間を合わせて。
「あっそ!ありがとう!」と。出て行った!(それだけかい!)
(過去に2度)
これは何故、そう成るかと言えば、昔は何処の時計屋にも「標準時計」と言う物があったのです。今でも古い時計屋さんには表からでも見える位置に「大きな柱時計」が、デン!とぶら下がっておりますよね。あれの事です。
昔、まだ各家庭にテレビが無かった時代は自分の腕時計は「時計店で合わすもの!」とまだ思っている人がまだ居るのですねぇ〜〜。
「その6」 主婦が入って来て、メンズの腕時計を外しながら・・・
「おにいさん、電池換えて欲しいの」
「ハイ、どうぞ」
「これなんやけど急に止まったらしいのよ」
「ハイ、見てみましょう。・・・あの〜、
動いてますし時間も合っておりますが・・・」持って来た時計を見て。
「やば!主人の持って来てもた!」と.出て行った!
(子供さんの時計と間違えたらしい)(このパターンは多い)
これは、良く有る勘違いですが、そりゃぁ〜時計好きでない限り家族の時計の種類まで覚えている方少ないでしょう。
「その7」 お年寄りが入って来て鞄(袋?)の中を何やら探しながら・・
「おにいちゃん、ちょっと電池換えて」「ハイ、どうぞ!」
「あれぇ〜どこいったん?確かこの中に入れたんやけど・・・」
必死で探しながら
「や〜無いやんか!私何処に入れたの?」
「はぁ(;^_^A 」
「また来るわ!さよなら!」と。出て行った!(それだけかい!(・・;)
(数えていたらキリがないくらい多い)
これ、わたしの母親は毎日の様にやっております。こういった方が来る度に「お袋もまた今、何処かで同じ事やっているだろうなぁ〜・・と!」
「その8」 主婦が入って来て、腕時計を外しながら・・・
「おにいさん、電池換えて欲しいの」
「ハイ、どうぞ」
「これなんやけど急に止まったのよ」
「ハイ、見てみましょう。・・・」
「あの〜、これゼンマイ時計ですが・・・」
まったく普通の表情で。「ええのよ、換えといて」
「いやいや、これは無理ですわ、電池時計では無いですから(;^_^A 」
???な顔で「電池交換¥1.000って書いてあるやん?」
(何でも分解掃除より電池換えの方が安いと思ったらしい・・凄い発想!)そこでこれも!
入れてみた!(*^^)v (もちろんこれでは動かないですから、ご注意を!)
「その9」 おじさんが入って来て、腕時計を外しながら・・・
「にいさん、電池換えてくれるか。良いやつでな」
「ハ?、良いやつと言うと?」
「5年くらいもつ電池入れといてーな」
「はぁ?、あの〜電池の種類は、たくさんあるのですが。その時計に入る電池は1種類なのですが・・・。」キョトンとして。
「そしたら、とにかく長持ちするやつで良いわ!」
「いや、そういう事ではなくて電池で時計の電池寿命が決まる訳では無いのです。 」
何を勘違いしたか。「ちょっとくらい高くても良いのやで!」。(・・;)
「じゃなくて、時計のムーブ(機械)がどれだけ電力を消費するか?で、電池の長さが決まるのですわ」
「そしたら長く持つ様に調整しといてーな」(☆。☆)
「それは出来ないのですが・・・」
「ほな、どないしたらええのや?」
こういった時、男は、やはり自動車に例えるのが良いか?と。
「あの〜、例えば車の燃費はガソリンじゃ無くて、排気量とか走る速度で変わりますよね。電池もガソリンと同じで、入れる時計によって燃費?が替わるのですわ」
「なんや!そう言う事か、解ったわ、ありがと。ほな普通に入れといて」
「ハイ、では少々、お待ちくださいね」
交換が終わって渡してから。
「ありがと!勉強になったわ。という事はこの時計、貰(もらい)い物やけど半年しか電池がもたへん低燃費の時計やから(3ナンバー並の)高級と言うことやな!大事にするわ」と、帰って行ってしまったが・・・・
電池が半年しか持たないのは低燃費=高級じゃなくて。
「それは壊れてる!」言わなかったけど。(・・;)
(この長持ち電池があると思ってる勘違いは、月に一人は必ず居る)
一気読み順路、次は「腕時計笑い話/電池交換番外編」