腕時計笑い話/電池交換勘違い編
「その1」 主婦が子連れで入って来て、時計を差し出しながら
「おにいさん!ちょっと電池、換えてぇ。」
「ハイ、どうぞ!どういった時計でしょうか?」
「これなんですけどね。」
「あのぁ〜、これエコドライブなのですが・・・」
「何それ?エコドライブって?」
「つまり光発電。光を受けて動く時計ですから、電池交換は要らないのですわ」
「ほな、何で止まっているの?」
注:「ほな」は、関西弁で「そうしたならば」ですか。
「おそらく充電不足かと・・・」
「ほな、チャージして」
「いえいえ、携帯ではないですからそういう訳には(;^_^A 」
「ほな、どなしたらええの?」
「おそらく引き出しに仕舞っておりませんでしたか?。ほら!今、鞄から取り出したので光に当たって動き出したでしょ。」
「あっ!ほんと!それでかぁ。すみませ〜ん。光に当てれば良いのね。ありがと。」と言ってると子供が愚図っているので、慌てて帰りながら。子供さんとの会話。
「おかぁさん時計直ったの?」
「う〜ん。まだ直ってないよぉ」
「じゃ〜どうして帰るの?」
「時計屋のお兄さんがね。光に当てたら動くのよって。」
「だから早く帰って、お布団と一緒に干そうね!」
「うん!」(☆。☆)
「うん!」って、あかんでぇ〜。この真夏にそんな事したら〜〜!!!
「その2」 主婦が入って来て、日常生活防水の時計を差し出しながら
「すみませぇ〜ん!ちょっと電池、換えて欲しいの、急に止まっちゃった。」
「ハイ、どうぞ!どういった時計でしょうか?」
「これなんですけどね。ここで買った訳ではないけど、まだ買って1年も経ってないのよ」
「それは変ですねー、ちょっと開けてみましょう」
蓋を開けるといきなり、湿気どころか水がタラリ!
「奥さん、これ中が水浸し状態で、これでは動かないですわ」
「水??おかしいなぁ。水には浸けた覚えがないわぁ」
「覚えと言うか。これだけ水が流れ出ましたから、何らかの水に浸かってますが、記憶はないですか?」
こういったパターンに限って「記憶にない」で通す人が多いのが困りものですが、この方は素直なお方。
「ないなぁ、雨の日にも着けた覚えないし」
「そうですかぁ、でもこの状況では早く分解掃除しないと錆びてきたら修理も不可能ですし。保証は対象外でしょうねぇ。 」
「おかしいわねぇ〜、強いて言えば洗濯したくらいしか記憶にないわぁ。」
「せっ!洗濯!。とっ、時計を・・・ですか?」
「ええ、でもそれだけよ。他は何もしていないですよ」
(ってあなた、それだけで充分、壊れますがな!)
「(¬¬)洗濯ですかぁ」。
「でも、先月洗ったときは、大丈夫だったのよ」
(先月もやったんかいな!)
「そうですかぁ、先月も・・・(;^_^A 。それは、たまたまラッキーだったと言う事ですが」
「そうかぁ。そういえば先月は最後までは、回さずに途中で気がついて洗濯機から出したからかな?」
「そうですね〜、それも助かった原因ではありますが、しかし・・・」
「あっ!でも今回は最後まで回したから、ちゃんと脱水もして干したのよ!」
そういった問題ではないっしょ〜!
でも何か可愛い〜ではありませんか。こういったお方わ!(^ ^ゞ(年に3・4人は必ず居ます)
でもこのお方、帰り際に
「やっぱり時計は防水でないとダメね!」だって。(v_v)
「その3」 フィリピン系の外人さんが3人入って来まして。店内をジロジロ見回しております。
何やら怪しげな感じの3人組。ボクは他のお客様の接客中なのでパートのおばちゃんに任せているが、おばちゃん完全にビビッている。そこへ時計のカウンターを覗き込んでいた一人が。一つの時計を指差しながら、英語(英語だがスペイン系の語尾を巻く発音)で。
「ソォーリー」
「ハイ、何でしょうか?」おばちゃん日本語で言ってどうするの!
「ア〜、ディス。バッ〜テラァ〜ワンニャラァ〜?」
「何言ってるのこの人?日本語で言って!」言える訳ないだろうが(;^_^A 。
「××さん、それ無理でっせ」(こちらは別の接客中。)
「バッ〜テラァ〜ワンニャラァ〜?」
「何、言うてるのほんまに。キモイわぁ」
「いくら日本語分からないって、そんなキモイって言ってどうするの!」と、また外人さん
「バッ〜テラァ〜ワンニャラァ〜?」
おばちゃん慌てて「店長!バッテラ1本ちょうだい言うてますが、ここは寿司屋でないってどう言うたら良いの?」
「誰がそんな事聞くねん!寿司屋で無いくらい向こうも分かってるがな!(;^_^A 。多分、バッテリーは1年か?って聞いてるのよ」(バッテラなんて単語知るわけないっしょ!)
「なんや、ハイ!1年です」
「だから日本語で言ってもダメって!」慌てておばちゃん
「オンリーワン!」
「それ1個だけですって言ってるやん、それに電池3年でっせ!無茶苦茶でんがなぁ〜」
ボクの接客してる、おじさんは、ぼくとおばちゃんのコント?で大笑い!
ここで先客も帰られてバトンタッチ。でも俺だって英語なんて分かるかいな!
「ソーリー!、ディスウォッチ。スリィ〜ニャラァ〜!」
これで伝わるんかいな?ほんまに。
「オー、スリー(指3本立てて)」伝わったようだ。(^ ^ゞ。
で、何だかんだで20分。お買い上げ〜!支払いも終わって腕につけると当然ベルトが大きいので。外人さん。
「アジャァ〜ストOK?」
「OK!」
「ハウマァ〜ッチ!」
ニッコリ笑って「オー、サービス!」向こうは怪訝な顔で
「サァ〜ビス?」ボクはまたニッッコリ笑って
「イエェ〜ス!サービス、ツーユー!」
後で分かった話だが外人さんにとって「サービス」って意味は「無料」ではなくて「あなたに仕えます。シモベになります。」ってニュアンスらしい。
さぞかし外人さんはキモかっただろう!(^ ^ゞ
一気読み次は「聞いております」へ。