以前の人

「2006年4月5日」 

先日、電池交換のお客様です。2年に一度かならず電池交換の時に来店される方です。
「 時計の電池交換は時計屋で」そう言う方で有り難いことです。

腕時計は雑貨ウォッチですが、開けるのにコツが要るタイプ。何たって開け口が竜頭の真横にありますから水平には突けません。私は見たら直ぐに分かるので簡単に開けますが。

前回の交換は2年前、その頃はCooの腕時計はありません。
私としては「また、この腕時計がやって来た。サイトネタには丁度良い!」ってところで。

「あの〜、ちょっとこれ難しいタイプなので、お時間頂けますか?」

「あら、お兄さん新しい人ね?」

「はっ??・・・・はぁ」

”オークション話”でも書きましたが、私ちょっと病気をしていまして。2004年頃はまだ、少しやつれが残る病人顔。でも2004年頃から急に元気が出てきて表情も変わって来たので、今の私は、お客様からみたら同人物には見えないらしい。

「この時計ね昔、よその時計屋に持って行ったら、開けにくいのでウチでは出来ないと言われたのよ。それで8年前くらいかしらココに来たらね、簡単にスッと換えてくれたから、あれからここばっかし。」(それも以前に聞いた話です・・・Oo。。(_ _))

と、預かって裏蓋を開けて見たら、キッチリ2年ごとに私のサインが書いてあります。そして電池交換してお渡し。

「はい、出来ました。」

「お兄さん、新しい人でしょう?前はもっと歳のいった方やったから、直ぐにしてくれたわよ。お兄さん若いから直ぐには出来ないのね?」

「えっ、いや・・その・・私なのですが・・・」

「そんな事、無いわぁ〜。もっと年輩の方やったよ、同じ人やったら簡単に出来るハズやもん」

解説するのが、ややこしくなってきた!

 

「ですよね〜、以前の方は良い腕されてましたから

私ら若い者ではね!

今年から私が担当しますので宜しくお願いいたします。」

「まぁ、お兄さんもこれから勉強ね。でも、ココで電池交換やってくれる事は変わらない様で助かるわ、これからも宜しくね」

しかし「もっと歳の行った方」は、無いっしょ!複雑な心境でした。(v_v)

 

一気読み次は「ムーブメント」