顧客作り

「2006年8月25日」 

私も実家に戻って早、3ヶ月。ようやく落ち着いて来たところです。生活のペースなども慣れて来ました。

そして、親父の店の雰囲気やお得意様などの感じもつかめてきたところです。

こちらの店のお客様はやはり親父と歳が近い人が多く、高齢者ショップといった案配です。来店されるお客様も近くに時計屋が無くなって来ているので跡取りが出来た事を喜んで頂けます。

「ああ、良かった良かった。息子はん戻ったら当分ここは無くならないな!」と。

それは良いとしても私は明石では自分の顧客も多く商売をしていましたが、実家へ帰ると一から顧客の作り直し。何となくどっと疲れが出そうな地道な作業がこれから始まる訳です。

でも違った意味では、明石の頃。誰でも得意さまにしようと頑張りましたが、その甲斐あってか、どのような事を言う方、する方が自分に合ったお客様かも見えて来ました。商売ですから基本はどんな方でもお客様です。

それはハッキリ言って綺麗事すぎますね。明石の頃はダイエーの中ですから背中に大きな看板も背負ってますから迷惑掛けるわけには行きません。でも今は個人営業、ある程度は自由さを取り入れても良いでしょう。

さて、話を戻して今の店です。大きなイベントや宣伝もしませんから自分の顔を売って自分の顧客作りを地道にして行くしか無いのです。つまり来店される方に私が積極的に接客していかないといけません。幸いサイトのおかげで私目当ての方もチラホラ。でもこちらにはそれがわかりません。お客様が帰られた後で親父に「今の方、得意さま?」と聞いてみないとわかりませんし、たまたま通りすがりの方も居るでしょう。

先日も電池交換のお客さま。帰られた後で親父に聞いても初顔であると。50前後のサラリーマン風。マルマンの電波腕時計グリニッジの電池交換でした。この腕時計の電池交換はサイトでも幾例か紹介していますが、電池交換後の時間合わせがわからないのでお客様には「明日の朝、時間が合っていなければ取説もって来て頂けます」と。

そして翌日来店、取説をお客様と見ながら。

「先ずですね、この操作でこの表示をすると言う事はリセットは出来てる訳です」

「そうなんですよ、わたしも今日、それは試してみたのです」

「ですよね、次はこの操作ですが、これで針がこうならないといけませんが・・」

「ならないでしょう?」

「ですね・・・いえいえ、その前にこの操作が必要のようですか」

「なるほど・・・では私の勉強不足ですか・・」

「いえいえ、そのくらいはこちらでもやりますが」

そこへ親父が修理机からスクッと立ち上がって、こちらへ来ます。お客様に向かって。

「あんたね!さっきから難しい事ばっかり聞いてますが、あんたの時計でしょう!こちらは電池交換は仕事ですからやりますけど。使い方は買った所で聞きなはれ。それが出来ないならメーカーに送りなさい!理屈ばっかりゴタゴタ言われてもこっちは困ります。」\(^o^)/

理屈ばかりゴタゴタか?

親父にとっては今、一般的に普通の企業といった所で会話される話し方が親父の年代と性格からは理屈っぽく聞こえるらしいです。

先日もサイトへの竜頭修理の問い合わせが電話でありました。最初は親父普通に話していましたが、だんだん表情が険しく・・・「兎に角5000円は掛かるもんです、巻芯だなんだ素人がわかった様な事言うてもしょうがおまへん!」と切ってしまった・・・・そのあと。

「ほんま素人のくせに巻芯がどうだ、何処で言葉覚えたか知らんが、ああいう理屈こねる奴がクレーマー言うのやな」(そういう感覚の人なのです。もう焼いても直らないでしょうが)

医者に行っても今やインフォームドコンセントは常識。先生がその説明に入ると。

「先生。さっきから難しい事言って何んか”はぐらかされてる”様に感じますが・・・こっちがあんたに聞きたいのは直す気があるのか無いのか?それだけですわ」と睨みつけます(;^_^A

大正年代の人で大学も出ていませんから物事を理屈でしゃべる事が出来ないのです。電池交換で動かないお客様への説明も「断線してるからあきまへんわ」です。かといって・・・「あなたの会話能力はビジネスレベルでは無い」と告げるのも酷な話・・・

と言うか言っても「レベルや無いってビジネスしてるがな」で終わるだろうが。

自分の顧客作りね・・・(v_v)

 

一気読み、次は「腕時計の進み」