LUMINOX Searies 8360 電池交換メンテナンス
2019.5.21お預かりのLUMINOX Searies 8360 電池交換メンテナンスです。
2016年にもお預かりの腕時計。
こういった箱もあるのですね・・・なんとなく可愛い。
竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンの動きも問題無く。ただクロノ針の一つがピクピクするだけで動かないというご依頼です。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ラグ部からバネ棒を外しましたがバネ棒が壊れております。
裏蓋の裏側もチェックして。
ケースの内側もチェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
反対側のラグ部のバネ棒が外れないので、油を染みこませて3時間。
何とか外す事が出来ましたが片方しか伸縮せず、これも交換した方がよいでしょう。
ブレスが外せましたので汚れが出なくなるまで何度も洗浄が可能。これが外れないではケースと繋がったママの洗浄になるので何度もし直すと回転ベゼルのマークや数字が消えたりするので厄介。
8回くらい洗浄し直して汚れは出なく成りましたが汚れが落ちて割りピンが多数抜けますの交換します。
反対側も多数抜けます。
本来のピンは割りピンでは無く、棒が打ち込んでありますが純正パーツは入手不可ですから割りピンで代用となりますので若干強度は落ちますし、抜けやすい。
純正の棒は摩耗が激しく簡単に抜けるカ所は交換します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
ラグ部のバネ棒も交換します。
そしてカレンダーの上のクロノ針が「0回帰」しません。 左側とセンターセコンドは問題無く回帰します。これは再度、ムーブメント取り出しで針を直に触って強制的に「0位置に送ります」。
ゼロ位置合わせも完了、時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。