防水時計の電池交換を依頼するコツ

防水腕時計の電池交換/依頼の仕方。防水時計難民? 2004年7月(記述)

200m防水の時計で頻繁に潜る方は時間と費用が掛かります。
時計店での交換は無理ですから、メーカーに依頼する事をお勧めします。

ここでは、時計は「200m」防水腕時計でも潜る事もなく。
ファッションで使用されている方を対象に時計店で電池交換してもらうコツを、
お知らせいたしましょう。
泳ぐ事もない方にとって時計の電池交換をメーカー依頼するには
確かに「時間と費用」が無駄になります。そこで。

※「泳ぐ事はない」
※「防水性は期待しない」
※「以前も、普通に時計屋で換えました」
※「防水性が落ちる事は承知です」

これらを時計店に伝える事が出来れば、殆どのお店では交換してくれます。
ただ、量販店や有名な大きなお店では必ず「マニュアル」で断る事になっております。
どう言っても「規則ですから、こちらでは出来ない事になっております」となるでしょう。
これは営業のシステム上は仕方が無い。よって小さな時計店に持ち込むのがコツです。
(2017年の今。その時計屋は殆ど残っておりませんが)

先日も店に電池交換に持ち込まれたCASIOのダイバーですが。
定価¥10.000くらいの腕時計で文字盤 には「20bar」の表記。
これを「ホームセンターで断られたました」 と来店された方が居ました。
その方が言うには何でも女性店員に
「電池交換頼んだらね、いきなり潜る方はダメです!って
訳の分からない事言われて。
潜らないって言ったらね、潜る時計です!って、
もう話にならないからココに来ました」と。(;^_^A

一応説明して電池交換いたしましたが、あまりかたくなにこれを守ると
「防水時計難民」が続出してしまおります。
同じように「ブランド時計難民」も最近は多いようです。

これは時計店の立場からは仕方のないところです。ご理解よろしくお願いいたします。
防水腕時計の電池交換で「言ってはいけない事」

 

時計店側は、「200mの防水性の維持」に、こだわる訳ですから。
間違っても言ってはいけないのが。
※「防水は大丈夫ですか?」
※「普通に洗車くらいはします」
※「 たまには、泳ぎに行きますが」
※「 防水試験はして頂けますか?」
上記の様な言葉は、お客様が、どのような意味で言ってるのか?
時計店には分からないですから。
こういった事を言えば「まず時計店では交換して貰えない」ことになります。

これは私の店であった話ですが。
「あの〜、他店ではメーカー送りしか受け付けて貰えないのですが、ここでも同じですか?」
「基本は、そうですが。泳がれたりしますか?」
「それは無いです絶対に。普通に日常に使ってるだけですから」
「では、こちらでも出来ますが」
「助かります。ではお願いいたします」と、電池交換をしてお渡ししようとすと。
「あの〜、こちらでしても防水性の保証はして貰えるのですよね」(☆。☆)

保証!そんな事聞かれたら、もう一度電池を抜いて、お返しするしか無い!
その後お話してわかりましたが。
この方は店で交換したからと言って極端に防水性が落ちないですよね。
って事が聞きたかっただけの様です。

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この記事を書いたのは2004年でしたが2017年現在の状況を。
時計業界はパーツの入手にメーカーを超えた横の繋がりが無く。
キズ・破損等のトラブルにも弁償対応が出来ません。
横の繋がり以前に10年以上が経過した古い時計も同じく部品はもうありません。
関西地方では「その事情を分かっていて受けたのか?」と
時計店の不備として突いた訴訟問題等が頻発しております。
大手商業施設(内)では「電池交換は一切不可」(ベルト調整さえ)が
普通になりつつあります。
(この私も被害に遭いましたが、時計業界に限らず被害が出ております)
電池交換出来るのは、そのお店で販売された時計に限り。
しかも10年以内のモノに限られます。

当然、目の前での作業は不可で、お預かりとなります。 2017.7.4修正