ブランドウォッチの電池交換を断られました。

ブランドウォッチの電池交換受付案内/akiyose.com 2004年7月(記述)

腕時計の電池交換修理でもブランド・ウォッチについて。
私の店でも「ブランド腕時計は電池交換は出来ないのですか?」
といった問い合わせが多いです。
これについて。

電池で動いる腕時計なら、電池交換は出来て当然です。
ただ、ブランド腕時計は裏蓋の開閉方法が特殊な物が多いのも事実です。

まず、量販店や家電店では断ることにマニュアルで決まっているようです。
それは何故かと言うと。やはりある程度は熟練しないと難しい時計が多いです。
(ヨドバシの様に職人を雇っているような所は別でしょうが)。
それにブランド腕時計となると、どうしても高価になりますので、
もしものトラブルを考え弁償する損失を考えれば「触らない方が賢明」
と言った判断になるからと思われます。

時計が専門では無いブランドショップなら「当然お預かり」でメーカー送りでしょう。
その場合の料金は腕時計にもよりますが「¥3.000〜¥6.000」くらいのようです。
納期は「2〜3週間」くらいです。

とにかく「ブランド腕時計」は最近の流れとして受付けるところは少ない。
そう思っていた方が良いでしょう。

 

量販でも腕時計の専門コーナーがある所か百貨店。
そのブランドを扱っている専門店のみに限られます。
ブランドショップでもバッグなど時計外の商品がメインのところでは
「その場」での交換は無理でしょう。
あまりにもかたくなに時計店が敬遠すると「ブランド時計難民」
作る事になるのも問題ですが・・・同じように「防水腕時計難民」も。
でも、これは時計店の立場では仕方のないところです。
廃業が相次ぐ時計店ですから=儲かっていないのです。その状況下では
弁償のリスクがある時計は「断る事は=利益です」。

腕時計修理の質問集トップに戻る 2017.7.4修正


この記事を書いたのは2004年でしたが2017年現在の状況を。
時計業界はパーツの入手にメーカーを超えた横の繋がりが無く。
キズ・破損等のトラブルにも弁償対応が出来ません。
横の繋がり以前に10年以上が経過した古い時計も同じく部品はもうありません。
関西地方では「その事情を分かっていて受けたのか?」と
時計店の不備として突いた訴訟問題等が頻発しております。
大手商業施設(内)では「電池交換は一切不可」(ベルト調整さえ)が
普通になりつつあります。
(この私も被害に遭いましたが、時計業界に限らず被害が出ております)
電池交換出来るのは、そのお店で販売された時計に限り。
しかも10年以内のモノに限られます。

当然、目の前での作業は不可で、お預かりとなります。 2017.7.4修正