OMEGA Seamaster Polaris 電池交換メンテナンス
2017.7.8お預かりのOMEGA Seamaster Polaris 電池交換メンテナンスです。
3本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックして。
チタン無垢バンドに両開きバックル。
余りコマの同梱は「バックルの締まりが片方だけ悪い」という事ですが。
このバックル構造なら、食い付きの甘さは板バネ側の問題。余りコマは不要でしょう。
こちら正常な側。○の箇所にベアリングが付いており、おそらくこの下にバネが装着されております。
こちら食い付かない側ですが、ベアリングが無いです。おそらくバネも紛失されているでしょう。このパーツは既製では存在しませんし、代用も考えられないです。
ベアリングが板バネの「この凹み」に入って固定されます。
横から見たらベアリングの凸が分かりやすいですか。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
こちら裏蓋記載。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
同時お預かりのLOGINESの事も有り、巻芯の状態もチェックしますが綺麗な状態。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。チタンですから汚れが分かりにくいですが
お預かりの3本の中では一番汚れが溜まっており。洗浄器の水が真っ黒になりました。
それだけ、良く使用されているという事ですがバックル以外にダメージは感じない。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
電池を入れて動作確認。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンを装着します。プラスチック・パッキンですからシリコン塗布はありません。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。