エベル電池交換メンテナンス

2019.3.2お預かりのエベル電池交換メンテナンスです。何処かの時計店で「裏蓋ネジを外しても裏蓋が外れない」という事でご依頼です。

竜頭の動きをチェックして。

ブレスのコマが折れ曲がったママの箇所がありますが、おkの部分の解消もご依頼です。これはサビによって滑りが悪くなった症状。裏蓋が外れないのは広い特殊なパッキンが接着剤の役目を果たしております。

先ずはラグ部のネジを外します。過去にはこの時点でこのネジが外したが為に折れた事も有ります。こういう事があるので時計店は「触らぬ神にたたり無し」でしょう。

この部分、強引に戻すことも可能ですが洗浄した方が早いし負担が無いでしょう。

裏蓋は6本ネジで留まっていて裏蓋記載。エベルでもワンピース構造のモデルならこういう心配はありませんが。

裏蓋ネジとラグ部ネジを洗浄します。

ネジを外しても裏蓋は外れません。さて、どうやって外すか?最終はキズが付くのは覚悟の作業になりますが、先ずはキズが付かない方法で行います。ただこれは手間と時間が掛かります。

30分掛かってやっと外せました。やはりパッキンが接着剤の役目をしていた様です。

写真の様な特殊パッキンですが、これだけ幅広ですから吸い付いたら離れない。

このサビは削りとしてから洗浄します。

これがムーブメントで。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

ベゼル・ネジも外して洗浄します。

ベゼルも裏蓋と同じく外れません。これも時間を掛けて何とか外せました。ただベゼル裏側のパッキン。これが硬化して外せません。無理に外せば戻せなくなりますから、そのまま再利用するしかありません。

それでは「パッキンが効いていた事がよくわかります。」

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースに文字盤&ムーブメントを戻して。

洗浄してもパッキンが外れる事は無く、一体化しております。

ただ、洗浄して綺麗になりました。

ベゼルを装着してネジを戻します。

裏蓋・ベゼル・ラグ部ネジは洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗に。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

裏側も全体的にツヤが出て綺麗に。

ブレスの一コマずつが洗浄でスムーズに動くようになり。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。この作業で4.000円ですが防水保証は無し、ただメーカーに送れば30.000円は掛かった依頼内容となります。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可