H.Stern 電池交換

2018.11.19お預かりのH.Stern 電池交換です。

3本届いたうちの1本。1本とブレスはベルト調整のご依頼です。

竜頭の動きをチェックして。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。

裏蓋を持ち上げると革ベルトが一体になっております。

これがムーブメントで。

電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

時間を合わせて電池交換完了です。

こちらは「ベルト調整」のご依頼です。

6時側を一つ外して、12時側に移動ですが。打ち抜くタイプですがかなり硬い。
油を注したりしながらなんとか外れました。

同じ作業を繰り返して12時側を外して、その間に先のコマを繋いで完了です。

こちらは「H.Stern」のメタルブレスののみの同梱で「どちらも1コマ外す」というご依頼です。

端のコマを外しますが理由があります。

ご覧の様に端のコマ以外は「2コマで一塊」です。

これも割りピンにしてはかなり硬く入っており送られて来たのも納得です。

もう一つ、2コマのみのご依頼ですが「コマの分離」がご依頼です。
さてこれも送られて来た限りはかなり厄介な作業が想像されます。

ネジが潰れておりますので「サビによる固着か?」と、注油でしばらく置きます。
その間に左端の異常がないピンを抜いて見ます。

なるほど・・・かなり特殊な構造。ネジは頭部分だけ切ってあり、ねじ切り部分と下のピンの部分は一対ものではありません。となるとサビでは無くネジがなめた状態でしょう。

数時間してから回してみますが回す事は可能。しかし、ネジの頭が上がってきません。
となれば下からピンの下部を突き上げながら回すしかありませんが。

BOX状になっており塞がっております。

ネジの頭を掴むことが出来れば引き上げが可能ですが掴む事も出来ず。

下から突くしか手段がありません。そのためには下側からドリルで穴を空けて、ピンを突き上るしか手段は無し。

ドリルで貫通させました。右側が塞がっておりますがこれが普通の状態。

下から叩き出してネジの頭が出ましたので摘まんで引き抜きます。

横からもBOX状になっており、ピンに触れる事が出来ません。

分離には成功しましたが穴を空けたコマは使えないでしょう。

どうしてもとなれば、使えなくもないので一応マークを付けておきましょう。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可