Ritomo Latino 電池交換メンテナンス
2020.8.28お預かりのRitomo Latino 電池交換メンテナンスです。
ガラスの曇り取りもご依頼で電池は最近替えたばかり。という事ですが作業の手順からは「電池交換&洗浄3.100円コース」そのもですからついでに電池も替えておきます。
竜頭の動きをチェックして。
革ベルトに両開きバックル。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
裏蓋ネジは洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。湿気で真っ白になっているのは周囲だけで、ムーブメントは辛うじてセーフです。ただ曇っていると言う事は湿気は入っております。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。それも湿気が入った間も無い事も分かります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻します。このパッキンですが交換が必要なほど劣化はしておらず。ただ「防水機能」の心配をされておりました。今回の曇りは使い方が本来の機能を超えただけですから、今後は手洗いや流れる汗の環境では使い方を考えた方がよいでしょう。パッキンを交換しても防水機能の強化にはなりません。
裏蓋ネジも洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
バックルも洗浄して綺麗になりました。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。現在「バフ掛け」サービスはありませんが、丁度、バフ・モーターを出してきて他の作業中だったのでバフ掛けしておきました。よってピッカピカ!です。
このモデルはバフ掛け作業も形状から簡単で、仕上がりも想像出来るので行いましたが。サービス・メニューで「バフ掛け」を入れると、仕上がり具合の価値観による満足度の違い。または「掛け具合の指定」など、面倒が増えてきたのでバフ掛けサービスは中止に追い込まれました。ご希望の方は「出来る範囲でOK,費用もお任せ。出来ない場合は不要」くらい書いて頂けるなら出来ない事も無いです。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。